年老いても仲良くいよう

じいちゃん ばあちゃんに なったら
終点まで乗って 旅をしよう

出典: コトコトことでん/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

この部分の歌詞では、もうお互いを完全に意識していますね。

ここで音楽のスピードも遅くなります。

そして、これまでは女性のボーカルでしたがここで男性へと変わります。

女性が感じている想いから男性の想いへと移り変わる印象的な部分ですね。

ボーカルが男性へと変わることにより、男女の気持ちがよりはっきりとわかります。

"ことでん"を舞台にした街並みで育まれていったお互いの愛情。

いつまでもことでんの風景と共に一緒に歩んでいきたいという想いが伝わる部分ですね。

”ことでん”にまつわる地から生まれた1つの愛

何だか心が温まる歌ですね。

永遠に一緒に

八十八ヶ所 巡ろうよ
いつものように ことでんで

出典: コトコトことでん/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

1番最後の歌詞では、永遠に一緒にいようと約束します。

”ことでん”をテーマに育まれていった愛情は永遠に2人でいようという約束まで進むのですね。

始めは何気なく意識していた関係でした。

「まだこれからどうなるかもわからない」そんなはがゆい関係です。

しかし、同じ景色を見て同じ時間を過ごすことで、少しずつ愛情が育まれていったのでしょう。

幸せになった2人の様子がイメージできますね。

恋のかけらとは?

山に登れば 青い海 恋のカケラ拾ったよ

出典: コトコトことでん/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

歌詞の中に「琴電屋島」という駅も出てきます。

琴電屋島駅は田舎の風景が広がる駅。

そのようなのどかで静かな土地で、2人は恋のかけらをみつけます。

恋のかけらとは何なのでしょうか?

恋のかけらとは、相手に想われる気持ちだと思います。

まだ恋のかけらです。

このかけらはまだ未完成なもろいもの。

これから2人で育んでいき、かけらを大きく頑丈なものにしていかなくてはいけません。

なぜ、ここで恋のかけらを見つけたのかというと「琴平屋島」という自然あふれる地がそうさせたのかもしれません。

海や山に囲まれた自然あふれる地では、解放的な気分になることもありますね。

解放的な気分になったことにより、自分の気持ちに素直になれたのでしょう。

相手に想いを伝えたのかもしれませんね。

恋のかけらを見つけ、お互いの気持ちを確認できたことを歌っている印象的なシーンです。

ことでんで育まれた愛情

何気ない日常で感じる幸せ

特別な場所ではなく、きっと2人の馴染みの場所で育まれた愛なのでしょう。

デートの時はことでんに乗って揺られながら他愛もない会話を繰り広げてきたのでしょうね。

そして、お互いを深く知っていったのだと思います。

日々、過ごしていく中で訪れるちょっとした幸せに2人の気持ちは盛り上がっていったのではないでしょうか。

"2人でこの先も長く一緒にいられることが想像できた"のです。

「ことでん」でこんな素敵なストーリが生まれるのですね。

高松の名所とともに送る恋の歌

【コトコトことでん】の歌では、琴平電鉄の停車駅である瓦町・片原町・琴平屋島の3つの駅が登場します。

瓦町駅の周辺には大型の商業施設や飲食店があり、高松市の中で都会を感じさせる街並みです。

初めてのデートとしてはふさわしい土地ですね。

きらめく街並み、楽しく遊べるスポットがありまだ心の距離がある2人でも、安心の場所でしょう。

次に出てくるのが片原町。

こちらは先ほど紹介しました。

下町の人情味あふれる雰囲気の街では、さらに2人は仲良くなるのでしょう。

少し慣れてきた2人にはピッタリのスポットですね。

そして、最後に出てくるのは琴平屋島。

こちらも紹介しましたね。

商業施設などはなくアミューズメントスポットもない、何もない土地で豊かな自然だけが恋の味方をしてくれる。

琴平屋島に行き着くときには2人の距離もかなり縮まっているのでしょうね。

"ことでん"の駅が進んでいくのと共に、2人の恋が進んできたことがわかりますね。

【コトコトことでん】〜歌詞〜まとめ

くるり【コトコトことでん】歌詞の意味を解説!どんな恋のカケラを拾った?ことでんではぐくむ愛情を紐解くの画像

いかがでしたでしょうか?

【コトコトことでん】の歌詞について、徹底的に紐解いてみました。

この歌に出てくる「ことでん」をモチーフにした恋の物語。

2人の距離が少しずつ近づいていく感じが、「ことでん」にまつわる風景と共に伝わってくるような歌です。

お互いの距離があるところから始まり、最後は永遠の愛を誓う。

そんな愛情素敵ですね。

今回ボーカル参加した畳野彩加と、くるりの岸田繁の柔らかい声が心地よさを感じさせる【コトコトことでん】。

ぜひ聴いてみてくださいね!