激しすぎる愛を歌った「Born To Be My Baby」
Bon Jovi(以下ボン・ジョビ)の大ヒットアルバム「ニュージャージー」。
そこに収録された激しいラブバラードが「Born To Be My Baby」という楽曲です。
メロディアスかつダイナミックなサウンドが、ドラマティックな歌詞に非常にマッチしています。
名曲がどんな場面を歌っているかスッキリわかります。
1番Aメロを和訳して解説
Aメロ前半部分の歌詞と和訳
Rainy night and we worked all day
We both got jobs 'cause there's bills to pay
We got something they can't take away
Our love, our lives
出典: Born To Be My Baby/作詞:Jon Bon Jovi,Richie Sambora,Desmond Child 作曲:Jon Bon Jovi,Richie Sambora,Desmond Child
Aメロ前半解説
共働きで疲れ果てているような光景が浮かんできます。
1日中ということでかなり労働時間が長いようです。
それだけ長時間働かないと家賃や食費などの出費を賄うことができないのでしょう。
なのでこの歌詞の主人公とそのパートナーは高賃金のオフィスワーカーではないと考えられます。
どちらかといえばサービス業や肉体労働に従事する人なのでしょう。
ボン・ジョビの他の曲でも、歌詞に出てくる人物は労働者階級であることが多いです。
この2人もそうなのだと思います。
労働者階級の不満をロックに乗せて世界に発信しているのです。
ロックが反体制の音楽だと考えると、この組み合わせは自然なものだといえます。
生活から抜け出せない葛藤と、同じ方向を向いている2人の絆の対比が素晴らしいですね。
1番Aメロ後半の歌詞と和訳
Close the door, leave the cold outside
I don't need nothing when I'm by your side
We got something that'll never die
Our dreams, our pride
出典: Born To Be My Baby/作詞:Jon Bon Jovi,Richie Sambora,Desmond Child 作曲:Jon Bon Jovi,Richie Sambora,Desmond Child
1番Aメロの後半を解説
季節は秋か冬なのだと思います。外で働く人たちにとっては厳しい季節です。
楽曲が収録されているアルバムは「New Jersey(ニュージャージー)」。
それを考えると歌詞の主人公たちも住まいはそこなのでしょう。
ニュージャージー州はニューヨークの少し南で、冬は寒さがかなり厳しくなるところ。
もしかしたら主人公たちは暖房などの設備がよいものではないのかもしれません。
お互い寄り添って身を暖めあっているのでしょう。
そんな状態でもプライドを捨てず、あきらめもしない。
2人はとても健気な人間なのだということが伝わってきます。
この凍えるような世界にお前さえいてくれたら、あとは何もいらない。
歌詞の主人公はきっとそんな心境なのでしょう。