ORESAMAを支える苦悩の経歴とは

近年、アニメのタイアップなどでその名を徐々に広めつつあるORESAMA

みなさんはこのユニットの華々しさを支える苦悩の経歴をご存知でしょうか。

今回紹介するのは、そんな苦悩の日々を経て出来た1曲「ねぇ、神様?」。

ヴォーカルのぽんがこの曲に込めた想いは、そんな日々を支えてくれた人たちがくれた温かな気持ちに向けたもの。

この曲から、ORESAMAの音楽に対する熱い想いに迫っていきましょう。

「ねぇ、神様?」が出来るまで

この曲を語る上で大きな鍵を握るのはORESAMAが経験した挫折です。

このユニットは2014年にメジャーデビューを果たすも、なんとシングル1枚、配信1曲のリリースで契約打ち切りに。

たった1枚のリリースで打ち切りになってしまうとは、音楽業界は想像以上に厳しい世界なのですね。

このことを経て、思うように活動が出来なくなったORESAMA。

ぽんは、自分の歌に責任を感じる部分もあったのでしょう。

1人でも何か出来ることはないかと模索をし始めます。

音楽SNS「nana」との出会い

そしてぽんが出会ったのが音楽SNS「nana」。

写真がメインのInstagram、文章がメインのTwitter、他にも多様なSNSが次々と登場していますね。

そんな中、nanaはその名の通り音楽に特化したSNS。

演奏や歌を投稿する場として、音楽好きのユーザーを中心に賑わっているんですよ!

ようこそnanaの世界へ!nanaは、世界で600万人以上のユーザーが登録する音楽SNSです。専用のアプリを使って、好きな音楽を歌って弾いて投稿して、一緒に盛り上がりましょう。

ぽんがnanaに注目したのは、別のユーザーの演奏に自分の歌を乗せることが出来るという点からでした。

彼女は根っから歌の人で、楽器の演奏は出来ないといいます。

まさにこのサイトの特色はそんなぽんが1人で活動しようとする上でもってこいだったのですね。

半年で400曲以上を投稿

nanaで活動を始めたぽんは、敢えて自分の正体を隠しての投稿を行ったといいます。

これには、プロというレッテルをなくしたときにどれだけ自分の歌が通用するのかという挑戦の意味が込められていました。

そこから半年で投稿した曲数はなんと400曲以上。

この時点で驚くべき数字ですが、ただパッと歌って上げるだけならプロとしては容易いもの。

この曲数にして彼女は1曲に3、4時間も掛けて録音を行っていたとのことです。

1日に3、4曲の投稿を行っていたことを思うと、毎日休む間もなく歌いっぱなしだったことがわかりますね。

なんでも辛くて泣きながら歌うようなこともあったそうですよ。

ここまで歌に真剣に向き合える人はそうそう居ないのではないでしょうか。

そんな日々で得たものは

こうして様々な曲で、納得が行くまで自分の歌を録り直すという作業を毎日繰り返したぽん。

歌唱力だけではなく、精神面も以前より明らかに強くなっているのではないでしょうか。

ただ、彼女がこの日々を通して得た一番大切なことはそのどちらでもありません。

自分の歌に寄せられるユーザーの反応に彼女は「褒められるのがうれしくて歌が好きになった」ということに気付いたといいます。

どうしてそれが好きなのかに気付けたことは、活動を続ける上で大きな支えとなるのではないでしょうか。

ユーザーの温かな反応から「ねぇ、神様?」が完成

こうした日々の中で自信を取り戻したぽんは、ついにnanaで投稿していた自分の正体を明かします。

プロの歌手なのだから、上手くて当たり前。

これまでとは違った反応が返ってくるのではという不安もあったといいます。

しかし、それを経て返ってきたのは応援の声などの温かい反応でした。

半年の苦悩を乗り越えてやっと辿り着いたこの場面。

その感極まる想いから作られたのが「ねぇ、神様?」という楽曲なのです。

2016年9月28日にこの曲のMVを公開。

そこからまた走り出したORESAMAは2017年5月24日にメジャーシーンに見事に返り咲きました。

この逸話を目の当たりにして楽曲を聴くと、その想いに涙が溢れそうになります。

スマホを意識した縦画面のMV

話の余韻が冷めやらないうちに、MVを紹介しておきましょう。

ORESAMA初の実写映像、そしてスマホ推薦の縦画面仕様という時代に根差した試みがなされています。

ぽんの歌に入り込む表情に引き込まれますよ!