ドロっとした世界観が癖になる「Routine」

【Routine/SILENT SIREN】歌詞の意味を解説!平凡な世界のルーティーンとは?の画像

かわいい見た目からは想像もできないほど、卓越したセンスと実力で注目されるSILENT SIREN

さわやかな曲やポップな曲の印象が強いSILENT SIRENですが、わりとドロドロした歌詞の曲もあるんです。

今回紹介する「Routine」も、そんな曲のひとつ。

「Routine」はSILENT SIRENの3枚目のアルバム「サイレントサイレン」に収録されている曲。

日常で感じる、やるせなさや悩みを等身大の言葉で歌い上げています。

世界観はドロっとしているのですが、それが心地よくて癖になるはず。

誰もが共感すること間違いなしの「Routine」の歌詞に迫ります!

マンガ仕立てのMVも要チェック!

歌詞を見ていく前にチェックしてほしいのがこちらのMV

サムネからもわかるように、「Routine」のMVにはイラストが使われています。

しかしただのイラストではありません。

なんとマンガのようにコマ割りがされており、曲に沿って物語を追っていくことができるのです。

ストーリーは、都会の真ん中でたたずむ少女の日常と葛藤を描いたもの。

背景から、舞台はおそらく渋谷のスクランブル交差点だろうと予想できます。

このMVマンガならではの演出もとても面白いんです!

セリフのように出る歌詞

MVの中では、「Routine」の歌詞がセリフのように登場します。

吹き出しの中や、モノローグのような四角い枠の中。

フォントの大きさや書体も変え、まるで動いているマンガのよう。

MVを見ていると、歌詞が少女の気持ちを代弁しているように思えてきませんか?

MVと一緒に曲を聴くことで、よりダイレクトに歌詞が心に刺さるのです。

白黒の世界の中で

MVのほとんどは、マンガのように白黒の世界

「Routine」が持つドロっとした部分を、色でも表現しているように見えます。

MVのラストでは、ほんのりと色づいていく世界にも注目。

そのまま明るい世界になるのかと思いきや、そういうわけではない。

なんとも言えないモヤモヤした気持ちが、部分的に付けられた色からも伝わってきますよ

日常にひそむ「影」を歌う

【Routine/SILENT SIREN】歌詞の意味を解説!平凡な世界のルーティーンとは?の画像

それでは「Routine」の歌詞をひとつひとつチェックしていきましょう。

日常生活の中にひそんでいる「影」の描写に注目です!

「平凡」だけど「欲張りな朝」って?

ごく平凡。かつ、欲張りな朝でした
特に意味もないけど マンホールを一個ずつ踏んでった

出典: Routine/作詞:すぅ 作曲:クボナオキ

まるで物語のはじまりのような出だし。

しかし描かれているのはありふれた日常です。

いつもと変わらない「平凡」な朝。

だけど今日こそ何かが起こるかもしれない、と期待してしまう「欲張りな朝」

あきらめと期待が共存しているこんな気持ち、味わったことはありませんか?

朝、時間割や予定を頭の中に思い浮かべては、「どうせいつもと同じでめんどくさい」と思ったこと。

「でも外に出たら、なにかいいこと起こらないかな」と思ったこと。

そうした誰にでもある日常が、ここでは描かれているように思えます。

意味もなくマンホールを踏んでいく、という表現にも親近感を覚えますね。

機械のような「生命体」

ありがとうとごめんねを繰り返す生命体
それだけでなりたってたらどれだけ平和な事だろうって

出典: Routine/作詞:すぅ 作曲:クボナオキ