主人公は意中の女性と一緒に、お酒を飲んでいたのでしょう。
「マティーニ」とは、カクテルの一種。
カクテルの王様ともいわれており、かなりアルコール度数が高いカクテルとして知られています。
要するに、女性は度数の高いお酒を飲んでいたということなのでしょう。
お酒の力を借りて、この女性は主人公に思いっきりアタックしているのだと思います。
そうこうしているうちに、2人は終電を逃してしまったことがこの歌詞から分かりますね。
良いムードだったのに…
代田橋のホームでじゃれあってたつもりが
抱きしめる前髪に暴言 in the wind
出典: ガリレオ・ガール/作詞:西寺郷太 作曲:奥田健介・西寺郷太
終電を逃してしまったことを代田橋駅のホームで2人は知りました。
そのまま帰るのが面倒になって、しばらくホームでじゃれ合っていたのでしょう。
カップルのようにいちゃいちゃして、ハグ寸前というかなり良いムードになった2人。
しかし、何らかのトラブルがあって主人公は女性を怒らせてしまい、暴言を言われたようです。
せっかくの良いムードがぶち壊しになってしまいましたね…。
頭がこんがらがってしまった主人公
誰も彼も忘れられる 刻まれた予言さえ
さよならと消えてくリアル
今、こんがらがった ビーナス
出典: ガリレオ・ガール/作詞:西寺郷太 作曲:奥田健介・西寺郷太
「さよならと消えてくリアル」といってるので、女性との関係は一気に壊れてしまったのでしょう。
主人公にとって、その女性はビーナスのように眩しい存在。
そのビーナスの心をあと少しでゲットできるはずでした。
しかし、思わぬ展開になってしまったせいで、主人公の頭はこんがらがっているようです。
ガリレオとこの女性は重なる部分がある!?
例えば君がガリレオだったとして だったとして
それでも地球が回っていたとして いたとして
森羅万象うんざりだ
神の目の届かない場所へ
出典: ガリレオ・ガール/作詞:西寺郷太 作曲:奥田健介・西寺郷太
ガリレオは地動説を唱えた人物。
しかし、ガリレオが地動説を唱えた当時は、真逆である天動説の方が正しいと信じられていました。
それでもガリレオは地動説を唱えたので、裁判にかけられて有罪になってしまったのは有名な話。
でも結局はガリレオの主張が正しかったのです。
真実を伝え続けていたガリレオ。
そして、自分の本当の気持ちを伝え続けてアタックしていた女性。
この両者は「本当のことを伝えようとしていた」という点では重なる部分があるのでしょう。
「神の目の届かない場所」というのは、全く人目がない場所のこと。
女性を連れて、もう一度2人きりになりたいと主人公は願っているのだと思います。
2番~ラストの歌詞
お金をあまり持っていない主人公
平成も終わりで時代遅れ甚だしい
ビアガーデンさえままならん“Poor!”
出典: ガリレオ・ガール/作詞:西寺郷太 作曲:奥田健介・西寺郷太
この曲がリリースされたのは、平成の終わり。
なので「平成も終わりで」という歌詞が入っているのでしょう。
そして「Poor」とは貧しいという意味です。
要するに、この主人公はお金をあまり持っていないことが分かります。
なぜ主人公は間違っていると認めたの?
どうでもいいタイプのやっかいごとばかりです
間違えていたのは俺でした
出典: ガリレオ・ガール/作詞:西寺郷太 作曲:奥田健介・西寺郷太
ここでは「間違えていたのは俺でした」という歌詞に注目してみましょう。
ずっと本当の気持ちを主人公に伝え続けていた女性。
しかし、主人公は"まさかそんなことないだろう"と思って、女性の言葉を信じていませんでした。
地動説を唱えているガリレオのことを"そんなことないだろう"と思って、
全く信じていなかった世間の態度と重なる部分がありますね。
しかし、今になって主人公は、女性の言葉を信じることができました。
なので、間違っていたのは自分だと認めているのでしょう。