大きなテーマ

EXILE【願い】歌詞の意味を徹底解説!手遅れになる前に…大きくて暖かいATSUSHIの「願い」とはの画像

目の前の事象や、出来事だけにフォーカスせず大きな視点で描かれる壮大なドラマ

EXILEの「願い」からはそんな力強さがあふれ出ています。

言わずと知れたヒットメーカーEXILEによる人間や社会に対する問い。

人が人として生きていく上で大切なことがこの歌にはたくさん詰まっています。

忙しい毎日の中で忘れてしまいそうな大切なことはどんなことでしょうか。

この曲から読み解いていきます。

私たちの道のり

EXILE【願い】歌詞の意味を徹底解説!手遅れになる前に…大きくて暖かいATSUSHIの「願い」とはの画像

今日までの日々を
振り返っても
過去の栄光にすぎなくて

それでも’今’は
過去の結晶
すべてが力となり
光放つ

出典: 願い/作詞:ATSUSHI 作曲Arno Lucas,Jerome Dufour

生きていく道のり、人生は今日までの過去と今日からの未来で成り立っています

当たり前ですが、長く生きれば生きるほど過去は積み重ねられるもの。

今日までを頑張って生きてきた人の過去はその功績で輝いています。

ただ、その過去の功績はどれほど輝いていても、やはり過去にすぎません。

そのとき、その瞬間のきらめきであって、それは今ではないのです。

悲しい話ですが、人は現在に行き詰まりを感じると過去を振り返ってしまうことがあります。

もちろん、行き詰まりなどなくても過去の良かったことをふと思い出すこともあるでしょう。

現状がうまくいっていないときは過去の栄光にすがりたくなることがあります。

逆に、過去の栄光を思い出す自分が嫌になることもあります。

そのどちらの感情も本来は決して悪いものではありません。

過去の栄光も、残念なことも全ては今につながっています。

そして、その今があまり良い状態でないにしても、いずれこの瞬間はまた過去になる。

そうして、私たちの人生という道のりは続いていくのです。

大切なのは全てをありのまま受け入れること、なのではないか。

主人公はそう問いかけているようです。

大切にすべきこと

愛するということ

手遅れになる前に
愛し合える命を
生み出そう

心から願う
強くありたい
傷ついて
立ち上がり
生き抜いてく
そんな強さを
かけがえのないモノを
守るために...

出典: 願い/作詞:ATSUSHI 作曲Arno Lucas,Jerome Dufour

人は生まれた瞬間から誰かに愛されて生きています。

大切に育まれるというのは大きな愛があってのこと。

それからの成長過程においては、愛されるだけでなく愛することを覚えなければなりません。

自分が誰かの愛のおかげで今日こうして笑顔でいられるように。

また、自分も誰かを愛してその人を笑顔にするのです。

「愛の循環」こそが、実りある社会、未来の基盤となります。

愛とは自然に発生することもありますが、継続していくことにはパワーが必要です。

誰かを幸せにしたい、社会を明るいものにしたいという思いが継続的な愛の原動力になります。

愛ある命を生み出すことが、私たちの未来を創り出すのです。

自分を守りそして誰かを守ること

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強くありたい、それは大きさの違いはあれ誰もが生きていく上で願っていることでしょう。

庇護される立場である間は自分は強くなくとも誰かが自分を守ってくれます。

年月を重ねるうちに今度は自分が強くなって誰かを守る番がやってくるでしょう。

自分が強くいることで大切な誰かを守ることができると主人公は感じています。

もっと強くなれば、社会そのものを守ることができます。

何かを守れるほどに強くなるということは、パワーがあるということです。

そのパワーは自分をそして社会を突き動かすことにもつながります。

今こうして生きている人の一人一人が目の前の人を守るために強くなること。

その力はやがては、地球全体を守る力につながっていくのです。 

強さの意味とは

強さと弱さ

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今まで僕らは
どれほどのモノを
奪い続けて
きたのだろう

この想いをカタチにして
新しい想造(イシキ)を
生み出そう

出典: 願い/作詞:ATSUSHI 作曲Arno Lucas,Jerome Dufour

強いこと、弱いことの違いはいったいどこにあるのでしょうか。

古い意識の中で強いこととは、物質的に多く持つことを意味することがあります。

弱いものから奪うことで強いものが多くのモノを手に入れること。

それが強さとする考え方もありました。

モノで溢れかえり一旦飽和状態を経験した現代においてはどうでしょうか。

モノの多さで強さは測れないと感じる人も増えつつあるかもしれません。

強いこととは、弱いものから何かを奪うことではない。

それは、強いものから弱いものに与えること。

弱者に与えられる余裕こそが強さであるとこの歌の主人公は感じているのではないでしょうか。