BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)とは
様々な名曲を生み出してきた4人組ロックバンド
BUMP OF CHICKENは4人組のロックバンドで、「バンプ」という通称で知られています。
トイズファクトリー所属で、バンド名は「弱者の反撃」という意味を持って名づけられました。
また、ヒット曲として「RAY」や「記念撮影」、「天体観測」などがあります。
「カルマ」はゲームのオープニングソング
「カルマ」は人気ゲームソフト「テイルズ オブ ジ アビス」の主題歌となりました。主題歌となるということもあり、ゲームの制作段階からこの曲についても打ち合わせをして作られています。
ファンからは「BUMP OF CHICKENの曲の中でも特に歌詞が秀逸な曲」と言われており、根強い人気がある曲です。
歌詞は主題歌となったゲームとの繋がりが深く、「この曲の良さは、ゲームをした事のある人でないと分からない!」と言われることもあります。
バンドのファンだけでなく、ゲームファンの心までも虜にしてしまう曲に仕上がっています。
歌詞の意味を考えてみる。
歌詞が秀逸と言われる「カルマ」。実際にその歌詞を見ていると、色々な想像が膨らんできます。
歌詞の中でも特に注目の部分をピックアップしながらひとつひとつ見ていきましょう。歌詞に込められたメッセージが心の中に入ってきます。
印象的なフレーズで始まる歌詞
ガラス玉ひとつ落とされた
追いかけてもう一つ落っこちた
ひとつぶんの陽だまりに
ひとつだけ残ってる
出典: https://twitter.com/_43kn/status/908275619351339008
光と闇。表と裏。人は誰でもこの2つを持っています。
誰もがこの2つの間で悩みます。時にはその悩みが大きくなって、もがき苦しむこともたくさんあるでしょう。そして、自分の表と裏の部分を見ることで、辛くて自分の殻に閉じこもってしまうこともあるかもしれません。
そんな風に心を閉ざしても、陽だまりにはまだひとつだけ希望が残っている。この歌詞からは、そんな解釈ができます。
存在が続く限り 仕方ないから場所をとる
ひとつ分の陽だまりに ふたつはちょっと入れない
出典: https://twitter.com/redsongorsa/status/748891387538468864
人は、生きていく以上必ず人と関わります。
そして、人と関わる時は自分のことばかり考えず相手の存在を受け入れなくてはいけない場面も多いでしょう。それはつまり、自分のテリトリーに人を受け入れなくてはいけないということです。
しかし、本当に心を開いた人でないと自分の「陽だまり」に入れることはなかなか出来ないものです。
時に対立することもある他者という存在がある限り、人は奪い合いや戦い、競争心など持って生きていきます。そんな中で相手をはじき出した時に光を浴びられる。毎日そんな日々が続いていくのです。
人は互いに映しあう鏡
鏡なんだ 僕ら互いに
それぞれのカルマを 映す為の
汚れた手と手で 触り合って
形が解る
出典: https://twitter.com/nisii_hiyoko/status/891656599600676865
最初は他者を拒むような歌詞が印象的なこの曲ですが、このあたりからは「相手の事を少しづつ理解し、分かり合おう」という気持ちも歌詞に表れているように思えます。
タイトルの「カルマ」は「業」という意味ですが、そんな業を知るためには他者と触れ合うことが必要だ、と歌詞では歌われています。
自分で自分の裏の面を見据えるのは難しくて辛いでしょう。しかし、他者の裏の面、闇の面なら真っ直ぐ見ることができます。
他者を見て、そこにある闇はきっと自分にもあるものなんだと受け入れる。そうやって他者を鏡にして触れ合うことで、初めて自分を見つめることができるのではないでしょうか。
そうさ 必ず僕らは出会うだろう 沈めた理由に十字架を建てる時
約束は果たされる
僕らはひとつになる
出典: https://twitter.com/reddreamer_mmd/status/805774913780842496
これはラストの歌詞ですが、「お互いの葛藤や色々な苦しみを乗り越えられた時に初めて僕らはひとつになれて、本当の仲間になれる」と歌われています。
「カルマ」の歌詞には、光と影、過去と未来、長所と短所といった対になる言葉が多く登場します。そこには、様々なメッセージが隠れているように思えますね。
この曲の歌詞の解釈は人それぞれだと想うので、聴く人の数だけ正解があると言えます。