ミニアルバム「HOUSE」をリリース

yonige【どうでもよくなる】段々どうでもよくなるけれど…?!大切な気持ち、最後まで聴いて♪の画像

今注目の新人バンドyonigeをご存知でしょうか。

大型フェスなどで人気を博しているのですが、近年稀に見るロックな2人組なんです。

ロックと言っても楽曲が特別激しいわけではありません。

ギターヴォーカル牛丸ありさ、ベースごっきん。

ロックを感じさせるのはその2人の佇まい。

とにかく媚を売らない。

ブログを見ていてもとにかく素だし、普通の日記といった感じ。

ファンに向けて…みたいなものは一切見当たりません。

Twitterもほぼスタッフが更新しているし、つまりはあまり何を考えているかわからない2人なんです。

「大事なことは音で語る」みたいなスタイルなんでしょうか。楽曲はとびきり良いんですよ。

2018年10月3日、そんなyonigeが1年振りとなる新作ミニアルバム「HOUSE」をリリースしました。

リリースされたばかりのこの作品からも2人のロックな佇まいが伝わるのではないでしょうか!

より素になったyonige

気張らないスタイルが魅力のyonigeですが、前作ではメジャーのフィールドに立ったというプレッシャーも感じていたそうです。

ドンと構えているように見えても、やはり同じ人。

多くの人に作品が届く環境に置かれれば、誰だって気負うものなのですね。

彼女たちはそこで「身が持たない」と思ったそうな。

ということで、今作は「聴いてもらうための曲」という意識ではなく、完全に自分のために曲を書いたとのこと。

前作が余所行きのyonigeだとしたら、今作はより素の部分が出たyonigeといった感じでしょうか。

これを経てヴォーカルの牛丸は「曲作りが嫌いだったけど、少し好きになった」と語っていました。

ミュージシャンなのに「嫌い」と言い切ってしまう辺り、やはりロックなものを感じます。

「どうでもよくなる」を紹介

アルバムに収録された楽曲で注目されるのは夏フェス会場限定で販売されたシングル「リボルバー」。

auの三太郎シリーズのCMにも起用された「笑おう」などでしょう。

そんな中から今回紹介するのは、このアルバムで初お目見えとなる曲。

先日MVも公開された「どうでもよくなる」です。

タイトルからすでに脱力感が伝わってきますね。

期待をそのままに、気怠い雰囲気を持ったyonigeらしい楽曲となっています!

楽曲を考察

それでは早速楽曲の考察をしていきましょう。

まずイントロなのですが、ここからすごくのんびりとしたイメージ。

跳ねたリズムに乗せられ、気の抜けたような口笛の音色が響きます。

良い意味で大雑把な印象のギターと、ざらついた音色が心地良いベース

奇をてらったプレイをしているわけではないのですが、それぞれのキャラクターが滲み出ています。

飾らない雰囲気の歌声

タイトルと同じく脱力感を湛えた牛丸の歌声。

そこからもその着飾らない雰囲気が伝わってきます。

例えるなら、会話をしなくても一緒に居るのが苦にならない友達の安心感といった感じ。

耳にスーッと馴染んでくるんです。

そんな歌声もサビのちょっぴり切ないメロディでは、女の子らしさが表れてきます。

なんとも思っていない友達に異性を感じる瞬間のような感覚とでも言っておきましょうか。

ベースプレイに見せるこだわり

プレイ自体はシンプルなイメージのごっきんですが、音色には相当なこだわりがある様子。

今回アルバム収録の7曲全てで使うベースを変えているそうですよ。

この曲でも、サビ終わりの間奏などに耳を傾けてみてください。

抜群のセンスを感じさせるプレイを聴かせていますよ。

シンプルなプレイで聴かせることは、複雑なことをするよりずっと難しいものです。

ガソリンスタンドが舞台のMV

MVのディレクションを担当したのは数々のメジャーアーティストの作品を手掛ける映像作家のスミス氏。

yonigeの魅力がふんだんに引き出された内容に仕上げられています!

舞台はガソリンスタンド。

室内に入って来て特に何をするでもない牛丸に、アイスをかじるごっきん。

途中、タイヤがひとりでに転がってきますが、まさに「どうでもいい」と言った感じ。

全く動じずにただ眺める2人の様子が描かれます。

ラストシーンで顔を見合わせてニコッとする2人。

気心が知れた仲であることが映像から伝わって来て、和やかな気持ちになりますね。