2004年11月3日リリースの4枚目のアルバム。
タイトルの通り、決定盤、代表作を作ろうという意気込みで制作されたそうです。
アルバムの最初と最後にFUMIYAによるインスト曲が配置されています。
生音のオーケストラによるその演奏はまさにクラシック。
ヒップホップという枠を超えたFUMIYAの作曲家としての能力の高さを感じさせます。
PES作曲によるシングル「黄昏サラウンド」はRIP SLYMEの曲でも屈指の名曲。
こういうメロウなメロディーを作らせるとPESは本当にうまいです。
ライブで盛り上がる「Rock It!」や「GALAXY」などは楽しい曲代表。
非常にバランスのいい、まさに名作と呼ぶにふさわしい内容だと思います。
【黄昏サラウンド/RIP SLYME】PV撮影場所は有名な東京国立博物館!ほぼ一発撮りのPVに注目! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
切ない夏の夕暮れを思わせるこの曲、「黄昏サラウンド」。超クールなPVも併せて見ていきましょう。
いよいよベスト3!
第3位:『GOOD TIMES』
2010年8月4日にリリースされたベストアルバムです。
こういうおすすめアルバムランキングでは、ベストアルバムというのはあまり選ばれません。
やはりオリジナルアルバムで選ぶのが基本だと思います。
ですがRIP SLYMEの場合、彼らの音楽の持つポップさや楽しさが最も詰まっているのはベストアルバムだと思います。
RIP SLYMEってどんなグループ?と聞かれたときに「これ聞いて!」と最初におすすめするアルバム。
一番手っ取り早いのはベストアルバムということになるのではないでしょうか。
RIP SLYMEのベストは2005年に『グッジョブ!』というアルバムが出ています。
この『GOOD TIMES』はそれ以降のヒット曲も網羅した2枚組。
究極のベストと言っていい濃密さです。
第2位:『FIVE』
2001年7月25日にリリースされたメジャーデビューアルバムです。
赤塚不二夫プロダクションが担当したイラストジャケットも非常にポップ。
内容もそれまでの日本のヒップホップのイメージを変えるようなとっつきやすさでした。
メジャーデビューにしてオリコンチャート6位を記録するヒットアルバムとなったのです。
シングル「STEPPER'S DELIGHT」はアメリカでラップ初期のヒット曲のタイトルをもじったものです。
1979年発表、シュガーヒル・ギャングの「RAPPER'S DELIGHT」という曲です。
楽しくポップでありながら、きちんと本家アメリカヒップホップの流れも汲んでいる。
日本のヒップホップにとって、RIP SLYMEの登場は大きかったと思います。
Dragon AshとRIP SLYMEがヒップホップを日本でメジャーにしたと言っても過言ではないでしょう。
ヒップホップ初心者にもおすすめしたいアルバムです。
果たして第1位は?
第1位:『TOKYO CLASSIC』
2002年7月24日にリリースされた2ndアルバムです。
日本レコード協会から100万枚出荷認定されたミリオンヒットアルバム。
現在までRIP SLYMEのアルバムで最も大きなセールスを記録した作品です。
「One」、「FUNKASTIC」、そして「楽園ベイベー」というヒットシングルを収録しています。
アルバムの中には4MCそれぞれのソロ曲もあり、バラエティ豊か。
各メンバーのキャラクターがはっきりした中で、グループとしての曲がより映える構成になっていると思います。
前作で提示したヒップホップの楽しさ、ポップさをより推し進めたアルバムです。
ここでRIP SLYMEは最初の大きなピークを迎えることになります。
そして純粋なヒップホップグループとしては初のミリオンヒットという、記念碑的なアルバムでもあるのです。
「楽園ベイベー」はこちらの記事に詳しい解説があります。ぜひ読んでみてください。
『楽園ベイベー/RIP SLYME』には元ネタがある!?ライブ毎に色々なベイベー?歌詞を徹底解釈! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
夏の定番曲「楽園ベイベー」。今回はそんな1曲に迫っていきたいと思います!