『虹を待つ人』について

虹を待つ人【BUMP OF CHICKEN】のMVが泣ける?!歌詞に込められた想いやコード譜を紹介♪の画像

まず、BUMP OF CHICKENの『虹を待つ人』の収録作品など、基本情報について紹介します。

配信限定シングルとしてリリース

『虹を待つ人』は、BUMP OF CHICKENで第1作目の配信限定シングルとして2013年8月にリリースされました。

映画『ガッチャマン』の主題歌として使われたことで、聴いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

疾走感のあるバンドサウンド藤原基央の独特な歌詞の世界観がマッチした名曲です。

アルバム『RAY』収録

2014年3月発売のアルバム『RAY』の2曲目に『虹を待つ人』は収録されています。

1曲目がインストの曲なので、『虹を待つ人』がアルバムの幕開けといった印象です。

タイトルのRAYには「光線」などの意味があります。「虹」も光線をイメージさせますよね。

3曲目にタイトル曲である『ray』が収録されています。BUMP OF CHICKENにとって、はじめてアルバムにタイトル曲が収録されたそうです。

意外な気がしますが、確かにこれまでのアルバムにはありませんでしたね。

内容としては、以前のアルバムに比べて歌詞の世界観が外に開かれたものが多くなったように感じます。

前作から約3年3カ月ぶりの発売となったこのアルバムは、シングルも多く収録されたボリューム満点の内容です。

MVが泣けると話題?

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2013年8月9日に行われた「ベストアルバム発売記念ライブ」で撮影されたMVが泣けると話題です。

ライブ映像とは別に「仮装」をコンセプトに撮影されたメンバーの演奏している映像が交互に映し出されます。

インディアンなどの衣装を着て演奏するBUMP OF CHICKENがとてもユーモラスです。

曲が進むに連れて心が開放されていくようなドラマチックな内容となっていて、ライブ会場で4人が並んでいる姿に思わず胸がアツくなります。

そして、アルバムのタイトル通り「光線」がとても美しい映像です。

歌詞を解説


『虹を待つ人』の自分を受け止めて前向きに笑おうとする胸に刺さる歌詞を解説していきたいと思います。

鍵を求めていたけれど

眠れなかった体に 音が飛び込んで走る
目を閉じれば真っ暗 自分で作る色
言えないままの痛みが そっと寄り添って歌う
使い古した感情は 壊れたって動く

出典: 虹を待つ人/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

何かが気になって眠れない夜があったのでしょう。言いようのない悲しみや孤独感かもしれません。

そんな体に音が飛び込んでくるのです。どのようにその音は鳴るのでしょうか。

見ることを恐れて、目をつぶれば何もない真っ暗な闇が広がります。

誰にも言えないままの痛みは自分にやさしく寄り添い、そっと歌いだすのです。それは心の奥からの声かもしれません。

どんなにくたびれていても、共に生きてきた感情は動くでしょう。何も感じたくないと思っても悲しみや苦しみ、そしてよろこびも感じることができるのです。

見えない壁で囲まれた部屋 命に触れて確かめている

出典: 虹を待つ人/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

どんなに自分の中に閉じこもって傷つかないようにしても、感情や痛みが生きていることを教えてくれます。

今までも「見えない壁」の出口を探して、そのドアを開ける鍵を求めていたのでしょう。

その鍵が見つからないから、壁の外に出られないと自分に言い訳をしていたのかもしれません。