青臭いポップなロック『クローバー』の歌詞を徹底解説!
透明な水の中に生まれる透明な空気は、生まれたそばから終わりに向かってあっという間に弾けて消える。
サイダーの泡のような儚い青春を歌い上げるサイダーガールの『クローバー』をご紹介します!
サイダーガールの楽曲の魅力は、何といっても青春を切り取ったリアルな歌詞にあります。
青春真っ只中の若者は今の自分と重ねて涙し、勇気をもらう。
青春を終えた世代は懐かしいあの頃を思いながら口ずさむ。
幅広い層に受け入れられているポップなロックサウンドもまた大きな魅力といえるでしょう。
リリース詳細は公式ホームページをご覧ください。
変幻自在の炭酸系ロックバンド、サイダーガールのオフィシャルホームページ。ライブやリリース、メディア情報などのスケジュールやオフィシャルファンクラブ「CIDER LABO」会員限定のコンテンツも充実
テレビドラマのED曲に込められた思いとは
『クローバー』はテレビドラマ「都立水商!~令和~」のEDテーマに起用されました。
作詞・作曲を手がけたVo.のYurinはこの曲の歌詞にどのような思いを込めたのでしょうか。
『クローバー』の歌詞を紐解きます!
自由が不自由を連れてくる
願いが叶うならこの息苦しい
見せかけの自由なんてぶち壊してくれ
出典: クローバー/作詞:Yurin 作曲:Yurin
現代社会はとても自由になりました。
インターネットが普及して、世界中誰とでも繋がることができます。
デートのドタキャンはスマホがあれば簡単です。
夜遅くまでメッセージを送りあったり、SNS上で自己アピールをすることもできます。
しかしこれらは、裏を返せばとても不自由だといえるのではないでしょうか。
いつでも連絡がとれるから、いつだって居場所を特定されてしまいます。
自分より素敵な人が掃いて捨てるほどいることを知れば、その上を行こうと躍起になるでしょう。
メッセージの返信をしなければ険悪なムードになりかねません。
何をもって自由と呼ぶのか。
曲の冒頭でその問いを投げかけているようです。
価値観を他人に委ねるのは正解?
能ある鷹は爪を隠す、という言葉がありますが、鷹自身が隠そうとして隠しているわけではありません。
隠したことで得られる対価を知っている人間は、自分を欺いてまで爪を隠そうとするのでしょう。
出る杭にならないように
頑張っていることを 当たり前だなんて
心を擦り減らした 平気なふりをして
出典: クローバー/作詞:Yurin 作曲:Yurin
何かに一生懸命打ち込んでいる人に「努力家ですね」と声をかけたとき。
素直に「ありがとう」と受け入れてくれる人もいれば謙遜する人もいます。
自分のためなので当然、とする人もいます。千差万別ですね。
しかしもしここで「凄いでしょ、私誰よりも頑張っているの」と言ってしまったらどうなるでしょうか。
本音を言っただけなのにひんしゅくを買うのではないでしょうか。
ですから努力をした人は「大したことをしていない」と努力を認めないのです。
これは、自分で自分に嘘をついていることに他なりません。
嘘をつく側もつかれる側も疲弊してしまいます。
どちらの自分が本物なのか
傷つきたくないだけなのに 認められたいだけなのに
どうあるべきだとかうるさいな わかりきった言葉なんていらない
出典: クローバー/作詞:Yurin 作曲:Yurin