自分が今どんな状況に置かれているかを考える前に、他人から自分はどのように見えるのかを考えてしまう。

きっとそういうことなのでしょう。

ずぶ濡れになっても「大丈夫だ」と強がる自分を、周囲は「偉いね」と言うのかもしれません。

足をくじいた痛みを隠して笑っている自分を、周囲は「強いね」と言うのかもしれません。

しかし、自分自身の人生は誰かのためのものではありません。主役は自分なのです。

ですから、他人に認められるために自分を酷使しても得られるものは何もありません。

疲れたら体を休め、天気が悪ければ傘をさす。足をくじいたら痛みが引いてから歩き出せばいい。

他人からどんなに咎められようとも、自分を幸せにするための歩き方を優先しようと歌っているのでしょう。

自分を愛せる魔法の言葉

誰かが願ってもこの世界は多分
優しくはならないとわかっているけど
自分自身くらいは愛せたなら
君は絶対間違っていないよ

出典: クローバー/作詞:Yurin 作曲:Yurin

前出のサビでは「多分」ではなく「きっと」と歌われていました。

「きっと」に続く言葉として考えられるのが「〜に違いない」という強い確信です。

これを踏まえると、世界は変わらない確率の方が高いだろうと歌っていたのだと考えられます。

一方このセクションでは「多分」です。「多分」には強い確信を繋げることはあまりありません。

ですからここでは、変わらないかもしれないけれど変わる可能性もある、と歌っているのではないでしょうか。

この曲の主人公は、世界の皆が自分を愛してあげられたら世界は変わるのではないか、と気づいたのです。

無理して誰かを愛したり、誰かに愛されようとする必要はありません。

自分を認めて受け入れて愛してあげれば、結果として他者から愛される人間になるのでしょう。

You will be fine.
I wish you good luck.

出典: クローバー/作詞:Yurin 作曲:Yurin

和訳をすると「きっと大丈夫、頑張れ」

自分を愛する、というと何だか難しいことのように感じますが、そうではありません。

「きっと大丈夫、頑張れ」と自分に声をかけてあげることこそが、自分を愛することなのです。

鏡に向かって耳を澄ましてみよう!

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いつでも傍らにあるスマートフォンで人との繋がりが絶えない毎日。

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そうなれば、本当の自分は置き去りに……。

画面の向こうの誰かではなく、鏡に映った自分の言葉に耳を傾けてみましょう。

『クローバー』を聴いた後なら、きっと聞こえるはずです。

「大丈夫、頑張れ」と。

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