それではここからは、「Smile」の歌詞をご紹介します。

朗らかなタイトルとは裏腹に、ゆったりとしたメロディは、どこか物悲しさや切なさを帯びて聴こえます。

そんなメロディが、歌詞の切実さを訴えているかのように思えてなりません。

1番はファンからキスマイへ?

【Smile/Kis-My-Ft2】歌詞が笑顔を運んでくる!フルで紹介&意味解釈!収録CD情報あり!の画像

君の笑顔でこれだけの人が笑っているのに、
一人じゃないと気づいて欲しいよ!
いつかその涙も笑顔に変わる日が来るから、
君にはずっと笑っていて欲しいよ!

出典: Smile/作詞:SHUM 作曲:SHUM

冒頭から、大切な人に「笑っていてほしい」と訴える歌詞です。

この曲は本来、キスマイというアイドルがファンに歌い、「いつも笑顔でいてね」とメッセージを送る曲です。

一方、辛酸を嘗める思いもしてきたキスマイのメンバーに対して、ファンが抱いていた心情を表しているかのようにも聞こえます。

しかし当時のファンからしてみると、そんな本来とは逆のメッセージも含んでいるように思えたのではないでしょうか。

たくさんのファンが応援しており、それでもなかなかデビューに漕ぎ着けられなかったキスマイ。

それでも「応援してるよ」「大好きだからずっと笑っていて」と、ファンからキスマイへの想いを読み取れるような気がしてなりません。

今は笑えていなくても…

下向いて何を見ているの?暗くて何にも見えないの…
誰が君のこと責めてるの?辛いことあったなら頼ってよ?
考えれば考えるほど難しい答えしか生まれないから!
それは本当の答えじゃない…自然なままの君で唱えなさい

出典: Smile/作詞:SHUM 作曲:SHUM

ラップ調ですが、テンポがそれほど速くないので聞き取りやすい歌詞です。

何かあったら頼ってほしい、ありのままの君でいてほしいと、そのままの姿を受け入れ肯定する様子が描かれています。

特徴的なのは、「Smile」というタイトルであるにも拘らず、おそらく今この「君」は笑ってはいないということ。

歌われているのは一貫して、「笑っていてほしい」というメッセージなのです。

言葉の暴力、心に猛毒入ったように苦しく厳しく超ショック
なぜか胸が苦しくて、張り裂けそうな思いだけ残って
何かに押しつぶされそうになっても、それを跳ね返す強さを持ってよ!
君にできないことは無い!君は君らしく君で居れば良い!

出典: Smile/作詞:SHUM 作曲:SHUM

「君にできないことは無い!」と、力強い言葉が使われています。

1番を「ファンからキスマイへの気持ち」と考えれば、ここで暗に示しているのはやはり"デビュー"でしょう。

何があってもそれを跳ね返して、強くあってほしい。そんな切なる願いが込められていますね。

この後には、冒頭に出てきたサビが繰り返されます。

キスマイからファンへ?

【Smile/Kis-My-Ft2】歌詞が笑顔を運んでくる!フルで紹介&意味解釈!収録CD情報あり!の画像

目の前に立った大きな壁、乗り越えられるか焦って駄目
負けない強さが本当の勇気、あと一息で変えられる空気
すぐ諦めて投げ出して、面倒くさがって立ち止まって
口では言って何にもしない、そんな大人にだけはなりたくはない!

出典: Smile/作詞:SHUM 作曲:SHUM

1番を「ファンからキスマイへの想い」と捉えると、2番は反対に「キスマイからファンへのメッセージ」と読み取れます。

どれだけ大きな壁が出てきても、絶対に諦めない。そんな強い決意表明の歌詞です。

一歩ずつきっと強くなれる気がする、考える前に行動力
失敗は成功の元ってそれに気づかなかったら上に行けない
言える立場では無いけど、そんな暗い君俺は見たくはない!
悩んでたって始まらない、自分を変えられるのは自分次第!

出典: Smile/作詞:SHUM 作曲:SHUM

有言実行を誓い、一歩一歩進んでいくキスマイの姿を象徴するようなフレーズになっています。

キスマイを応援するファンにとって、キスマイが悩み苦労する姿は見ていてあまり楽しいものではないでしょう。

「そんな暗い君」を見たくないと自らを鼓舞し、ファンと互いに支え合う関係性は、今のキスマイにも通じるところがありますね。

大切な人に笑っていてほしい

笑いたい時に笑えば良い、無理して笑わなくたって良い
泣きたい時に泣いたら良い、涙流すのは恥じゃない
友達100人できるより、信じれる友一人でも居たら良い!
だから君は一人じゃない、顔上げて立ち上がってごらん!!

出典: Smile/作詞:SHUM 作曲:SHUM

この部分はファンへのメッセージでもあり、自分たちに言い聞かせているようでもあります。

いつだって自分らしくいること、たった一人でも絶対的に信じられる友人を作ること。

綺麗事かもしれませんが、綺麗事だからこそ歌に乗せて誓いたい言葉なのだと思います。

さらにもう一度サビを挟み、最後の歌詞に続きます。

今も変わらない、キスマイとファンとの関係