MADでも数多く起用されたdoaの名曲「英雄」
2004年リリースの3rdシングル
3人組ロックバンド・doaの名曲、「英雄」をご存知でしょうか。
動画サイトではMADでもよく使われたほどの人気曲で、歌詞が弾幕になる弾幕曲としても有名です。
そのため当時アニメMADを観ていた人は、一度くらいこの曲を聴いたことがあるのではないでしょうか。
公開されているMVは白黒で、これはこれでハードなロック調の曲とマッチしています。
3rdシングルですが、実は1stアルバムで先行リリースされた珍しい曲。
そんな「英雄」は歌詞もメロディも、とても熱くてカッコイイ名曲です。
やっぱり中でも有名なのが歌詞で、一度聞いたら忘れられません。
多くの人々を虜にした「英雄」の歌詞を見てみましょう!
『ウルトラマンネクサス』OP
「英雄」は特撮番組『ウルトラマンネクサス』のOP曲としてタイアップされました。
曲としての「英雄」は結構有名なのですが、ウルトラマンの曲だったというのは意外と知られていません。
番組関係者が「『英雄』はウルトラマンネクサスの主題歌だってこと、時々は思い出してください…」と言うほど。
主題歌としてではなく、曲だけが独り歩きして人気になったのでしょうね。
たしかに曲だけ聴いていても、ウルトラマンの曲には思えないかもしれません。
しかしタイトルの「英雄」は、本来この『ウルトラマンネクサス』のことを指しているのです。
ウルトラマンの曲であることを踏まえて歌詞を読むと、それはそれで新たな発見があるでしょう。
前に進め
知らず知らずのうちに、人は自分自身を追い込んでしまうことがあります。
本当はやりたいことがあるのに、自分を苦しめるせいで一歩を踏み出せません。
人が前に進むには勇気が必要です。
しかしそれがでなくて、尻込みしてしまうこともあるでしょう。
そんな尻込みする自分に自己嫌悪し、ますます苦しみは広がっていく。
負のループから抜け出して前に進むには、どうしたら良いのでしょうか。
今の自分に別れを告げる
カッコつけてるつもりで得意になって
大事な事は全部置き去りにしちゃって
自分で自分を苦しめているシュウジン
そんな僕にサヨナラさTransformation!
出典: 英雄/作詞:Akihito Tokunaga 作曲:Akihito Tokunaga
やらなくてはならないことを後回しにしておきながら、カッコつけているようです。
これではただカッコつけているだけであって、本当にイケている状態ではありませんね。
無論、そのことは本人も気付いています。
今の状況は辛いだけ。
そこから抜け出すには、前に進んでみるしかありません。
「Transformation」は直訳すると、「変換」という意味です。
「変身」のようにも捉えられるので、タイアップと合わせるとウルトラマンに変身するのでしょうか。
うじうじした自分から脱することと、戦士として変身すること。
二つのことを「Transformation」という言葉で象徴しているように思えます。
怖がらないで
闇が怖くてどうする
アイツが怖くてどうする
足踏みしてるだけじゃ
進まない
出典: 英雄/作詞:Akihito Tokunaga 作曲:Akihito Tokunaga
変身した自分の目の前に、敵が立ちはだかります。
相手は自分を倒そうと向かってくるわけですから、当然怖いに決まっているでしょう。
人は本能で、暗闇や得体のしれないものにも恐怖を感じます。
しかしその恐怖に怯えているだけでは、さっきのカッコつけただけの状況と変わりません。
これから進んでいくためには、立ちはだかるものと戦わなくてはならないのです。