back numberの「bird's sorrow」ってどんな曲?
アルバム収録曲
「bird's sorrow」はback numberにとって3枚目のアルバム『blues』に収録されている曲です。
このアルバム『blues』は2012年11月21日に発売されました。
そしてゴールドディスクも獲得した人気アルバムです。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Blues_(back_number%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A0)
ファンにとっては隠れた名曲ですね♪人気のバンドはあまり売れてはいないけれでもファンの心を打つ曲が多いですよね。
切ない男心を歌わせたらナンバーワンのバンドback numberが奏でる「bird's sorrow」の世界を見ていきましょう。
「bird's sorrow」の歌詞の意味をチェック
深掘り
誰かが言った この一週間は特別で
私の人生を 左右する大事なもの
それでも僕らの 街はいつもと同じような
一日を七回繰り返すだけだったな
いつでもそうなんだ どっかで誰か泣いていて
そのとなりの部屋では 誰か笑っていて
繰り返す日常と 二度と来ない特別な今日が
同じ空の下 淡々と流れてゆく
出典: bird's sorrow/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
毎日は大切です。そして一週間も大切です。
どちらも大切なのは分かっていますが、ついついその大切さを忘れてしまいます。
毎日の貴重さを理解しながらも、それを行動に表現できずに過ぎていく毎日。その一日を七回繰り返せばあっという間に一週間です。
一週間後に目標を立てても、それを達成できないとちょっと自己嫌悪に陥りますよね。そんな後悔の気持ちも歌詞の間から感じます。
世界中で誰かが泣いていて誰かが笑っています。
ここでは人の感情は流れていくということも歌っていますが、「誰かのお金が増えれば誰かのお金が減る」というようなことも感じます。
つまり誰かのプラスは誰かのマイナスになっていることもあるということ。
そうして「無駄にしている日」と「たった一日しかない今日」が同じ時間で過ぎていきます。
冷静に歌われている歌詞ですが、残酷なことも表現していますね。
貴重な一日を無駄にしているのは自分自身ということです。
ああ テレビの中で 華やかに笑う彼女は
葛藤している 待ち望んでいる
穏やかな日々を
いつでもそうなんだ どっかで誰か泣いていて
そのとなりの部屋では 誰か笑っていて
繰り返す日常と 二度と来ない特別な今日が
同じ空の下 淡々と流れてゆく
出典: bird's sorrow/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
「歌番組で華やかに歌う女性歌手が穏やかな日々を望んでいる」という歌詞です。
この歌手は今でいうと「安室奈美恵」をイメージするといいでしょう。2018年9月に引退を発表した安室奈美恵。
いくらお金がたくさんあっても安室奈美恵レベルのスターでしたら、自由に町中を歩けないですし、お金目当ての怪しい人たちが群がってきます。
スターという名声と引き換えに自由を奪われてしまうのですね。それは心が休まる時間がありません。
パパラッチに追われるのを注意しなければならないですし、自由に発言も出来ません。
そんなスターの悲哀をここでは歌っているのではないでしょうか。
それに加えて、スターは一見幸せそうで、なに不自由なさそうにみえて実は苦しんでいるという現実。
物事の二面性も表現しているのではと思います。一方から見たら黒だけど、一方から見たら白ということ。
もう価値がない
もう価値がない
必要ないと捨てられた彼の腕の温もりが
こごえる誰かを暖める その日が来るのさ
誰かが言った この一週間は特別で
私の人生を 左右する大事なもの
それでも僕らの 街はいつもと同じような
一日を七回繰り返すだけだったな
出典: bird's sorrow/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
ここも物事の二面性を歌っています。
「捨てられた腕も誰かを暖める日が来る」と表現しています。捨てられた腕とはなんでしょうか。
彼女をしっかりと抱きしめていた腕が、彼女に振られることによって必要がなくなって捨てられたという解釈がback numberらしいですね。
君を暖めていた腕の価値が一瞬でなくなってしまったという悲しみ。そして次には誰かを暖めるだろうという希望。
つまり、「腕」はAさんには価値があるが、Bさんには価値がないという二面性です。
だからこそ、「自分の価値を見失わないで!」という温かいメッセージにも聞こえます。
いつでもそうなんだ どっかで誰か泣いていて
そのとなりの部屋では 誰か笑っていて
繰り返す日常と 二度と来ない特別な今日が
同じ空の下 淡々と流れてゆく
僕は何も出来ずにそれを眺めている
出典: bird's sorrow/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
毎日を何も出来ずに眺めていくという諦めの気持ちを歌っています。
しかし、ここにはそれでいいのか?という疑問の気持ちも裏側に感じますよね。
何でもない日常を特別な日常に感じることは非常に難しいです。それは皆さん感じることだろうと思います。
しかし、毎日を何でもない日常で過ごしていたら未来は何も変わりません。残酷ですが事実なんです。
そこから這い上がった人だけが輝く未来を手に入れることができます。
普通の未来でよいのならそれほど頑張らなくてもいいかもしれませんから、それは個人個人の自由ですね。
でも、上へ上へと目指す人にとっては毎日を特別な日にしなければなりません。
「今日という一日」を「この人生で最後の日」と思えたら限りないパワーが湧いてくるかもしれませんね。
「bird's sorrow」の歌詞の世界はいかがでしたでしょうか。
タイトルの「bird's sorrow」とは「鳥の悲しさ」という意味です。
鳥はなぜに悲しいかというと俯瞰して物事を見ることができるから。
はるか上空から見下ろすとAさんにとって良いことが起こっても、それはBさんにとって悲しいこと。
そんな物事の裏表を見てしまう視点を「bird's sorrow」は歌っているのではないでしょうか。
遥か上空から地球を眺めている神の視点かも知れません。