アバンギャルドで守る立場や
シラミ潰しの揶揄いや
救いのはずの手に足元をすくわれたり

出典: ボーイズ・ミーツ・ワールド/作詞:はっとり 作曲:マカロニえんぴつ

アバンギャルドとは、前衛的といった意味の言葉。

つまり自分の立場を守るために前衛的な姿勢をとる人のことを指しているのではないかと考えられます。

そして2行目は端から端まで誰に対しても皮肉を言って嘲笑する人のこと。

ここで表現されているのは少年という存在の対極にある"オトナ"であると思われます。

ここでいうオトナは成人した人という意味ではありません。

ヒトとなり個性を失ったまま大人になった人たちのことを指します。

願ったり叶ったりだ、NO!NO!
僕を見てくれ

出典: ボーイズ・ミーツ・ワールド/作詞:はっとり 作曲:マカロニえんぴつ

オトナが僕に投げかける言葉は全て、若者という大きな括りに向けられたもの。

つまり僕だけに対する言葉ではないのです。

そうしたことに不満を持つ僕は、自分という人間を見て欲しいと訴えかけます。

こんな世界でも生きていく

素晴らしきこの世界に
生まれたことがハッピーだ
アイラヴミー、ずっと曖昧に

出典: ボーイズ・ミーツ・ワールド/作詞:はっとり 作曲:マカロニえんぴつ

世界に対する素晴らしいという表現は今まで皮肉のように使われていました。

しかし今回は違います。

少年は心からこの世界を素晴らしいと感じているのです。

なぜなら夢を持つことが出来たから

夢を抱いて突っ走る自分を好きになることが出来たのです。

疑わしきオトナたち
言い訳の手札見せ合いながら
そっと愛が消える
I hate you、でもアイラヴユー

出典: ボーイズ・ミーツ・ワールド/作詞:はっとり 作曲:マカロニえんぴつ

僕はオトナに対してあまりいい表現をしてきませんでした。

どうしようもない存在だと感じているようにも思えます。

それでも最後に表現したのは""。

尊敬できないオトナたちに対しても、僕は愛を示しているのです。

夢の意味を、君の使命を、選ぶ余地を
確かにまだ確かめたいんだ

出典: ボーイズ・ミーツ・ワールド/作詞:はっとり 作曲:マカロニえんぴつ

そうして僕は夢を抱きながら生きていく意志を表明します。

誰かのものではなく自分にしか持つことのできない夢を見つけた主人公。

どうしようもない世界だけれど、これから先は夢を離すことなく、自分で選んだ道を進んでいくのです。

そうした輝かしい未来を感じられるフレーズでこの物語は幕を下ろします。

夢を追いかける少年の心

夢を持つ人のことを「ボーイズ・ミーツ・ワールド」では"少年"と表現していました。

少年のような純粋な心を忘れてはいけないというはっとりさんのメッセージなのかもしれません。

曲中で"僕"は驚くほどの変貌を遂げています。

それは夢があるからこそ出来たこと。

"少年"という存在を通して、夢の大切さを改めて感じることが出来る楽曲となっていました。

おすすめのエモい曲

マカロニえんぴつの曲には、どこか"エモさ"を感じるものが多くあります。

そこで、「ボーイズ・ミーツ・ワールド」の他にエモさを感じられる楽曲をご紹介。

また、マカえん好きに聴いてほしい他アーティストの曲も併せて紹介させていただきます。

「恋人ごっこ」

マカロニえんぴつ【ボーイズ・ミーツ・ワールド】歌詞の意味を解説!君が憎いのに欲しい?夢の意味に迫るの画像

マカロニえんぴつでご紹介したいのは「恋人ごっこ」という楽曲

タイトルからもうすでにエモいのですが、歌詞にはさらに感情を動かされます。

恋人とは少し違う関係の2人。

そんな曖昧な2人のやり取りに注目していただきたい楽曲です。

意味深なタイトルのマカロニえんぴつ「恋人ごっこ」。上質な恋愛小説かのごとく、かっちり構築された歌物語が魅力です。どのようなメッセージが込められているのか、はっとりさんが作詞した歌詞の意味を深めます。