億千の星たちの中で
巡り会えた 奇跡のように
祈る空に 願うほどに
想いが溢れてく
どんな壁も涙も無力に
変えるくらいのKISS 今、交そう
僕らの時計の針がもう一度
一つに重なるその前に
出典: One in a Million-奇跡の夜に-/作詞:EIGO・Minami 作曲:☆Taku Takahashi・Minami
1行目の「億千の~」というのは、人々のことではないでしょうか。
人を星にたとえているのでしょう。
少なくとも日本では、億に届くくらいの数の人間が存在しています。
ですが、いくら主人公でもそのすべての人と出会うことは不可能です。
だからこそこの女の子と出会えたことが、どれだけ貴重な出来事なのかがよく分かりますね。
お互いいる立場は大きく違いますが、好きであることは紛れもない事実。
その違いから2人に立ちはだかる障壁を、愛の力で壊そうとしているのでしょう。
最後の2行は、「0時」を指しているのではないでしょうか。
この時の時計は、2つの時計の針がぴったり重なります。
その時間を過ぎると一緒にいられなくなってしまうので、その前に愛を確かめ合おうとしているようです。
仕事があるのか、それともマネージャーやパパラッチやマスコミが来るのか…。
そのわけは映画を観ると分かりやすそうです。
主人公の願い
主人公が望んでいるのは1番でも出てきたように、好きな人と一緒にいられる未来。
それ自体は恋をしている人なら誰もが願うことでしょう。
しかしこの2人は違うのです。
主人公が一般の人ではないからこそ、立ちはだかる壁がより多くなります。
キミがかける魔法
またキミがボクを狂わしてく
まるで解けない魔法 you’ve got me into me
こんなFeeling
It’s like I’m dreaming
出典: One in a Million-奇跡の夜に-/作詞:EIGO・Minami 作曲:☆Taku Takahashi・Minami
いくらスターでも、主人公は人間です。
好きな人の仕草にドキッとなったり、ときめいたりすることだってあるでしょう。
恋は魔法のようなもので、主人公は相手の女の子に夢中なようです。
ここは相手と一緒にいて幸せ、という場面なのかもしれません。
幸せな時間も「夢みたい」で、儚く過ぎていきます。
一緒に歩ける未来へ
キミを探す靴を見つけ
それを探すキミのもとへ向かう
世界中を敵にしても
キミと歩むと決めたんだ
出典: One in a Million-奇跡の夜に-/作詞:EIGO・Minami 作曲:☆Taku Takahashi・Minami
前半はシンデレラが落として行ったガラスの靴を拾い、彼女を探す王子様のような歌詞です。
実際シンデレラは探しているかどうかは微妙でしたが、歌詞の女の子は確実に探しています。
靴がないと外へ出歩けませんからね。
靴を届けて、一緒に並んで未来を歩きたいのです。
主人公は注目を集める人なので、2人の関係を快く思わない人も少なくないでしょう。
「世界を敵に」というのは、このような障壁を見据えて表現していると考えられます。
さすがに実際は素直にお祝いしてくれる人もいるでしょうし、世界全体が敵になることはないと思いますが…。
それだけ主人公の決意が固いということの表れではないでしょうか。
2人を繋ぎ止めるためのキス
2人の恋路は何かと前途多難です。
けれども主人公の決意は固く、2人の繋がりはそう離れることはないでしょう。
これから紹介するラストからは、想いの強さが何より強烈に感じ取れます。
ずっと一緒にいられるように
こんなにも愛しい my only one
ここに永遠を約束しよう
出典: One in a Million-奇跡の夜に-/作詞:EIGO・Minami 作曲:☆Taku Takahashi・Minami
主人公は相手とずっと添い遂げることを約束します。
「only one」とまで表現していますし、まるでプロポーズのような言葉です。
好きな人からこんなことを言われたら、メロメロになってしまうのではないでしょうか。
こんなことをさらりと表現できる主人公も凄いですね。
加えて女心が分かっていそうな気がします。