フジファブリック
2000年、ボーカル志村正彦を中心として結成されたフジファブリック。
2004年に発表した「桜の季節」でメジャーデビューを果たしました。
音楽的特徴
2009年までの多くの楽曲の作詞作曲は志村が担当しており、切ないメロディと歌詞の初期の楽曲は、今なおファンに愛され続けています。
シンセサイザー、キーボードを多用したメロディアスなアレンジが特徴的なフジファブリック。
ロックンロールというよりはポップスにさえ思えるその聴きやすさは、志村が思春期に夢中になった奥田民生の影響を大きく受けているようです。
志村正彦
2009年12月24日、突然伝えられた訃報は、多くのファンを悲しませました。
フジファブリックのボーカル、そしてサウンドクリエイターとして数々の名曲を生み出してきたボーカル・志村正彦が亡くなったのです。
現在も未だに「病名不詳」と伝えられる志村の死。
しかし今もなお、多くのファンは彼の作り出した音楽を愛し続けています。
志村會
志村が主催し、多くの親交のあるアーティストたちが集まっていたという飲み会「志村會」。
彼の死後、ファンに向けたお別れ会にもこの名前が付けられました。
親友クボケンジ(メレンゲ)の他、東京事変のメンバーである亀田誠治、椎名林檎、刃田綴色や坂本真綾など、大物が多く名前を連ねるこの会。
彼の死後、以前より開催が予定されていたフジファブリック主催イベント「フジフジ富士Q」は、志村の追悼の意味も含め、開催されました。
「COUNT DOWN JAPAN 09/10」
志村の急逝に伴い、出演をキャンセルしたその年の「COUNT DOWN JAPAN 09/10」。
同フェスに出演した奥田民生、TRICERATOPS、気志團はそれぞれフジファブリックの楽曲を演奏。
演奏中、涙ぐむ場面も見られ、ファンの心を打ちました。
ちなみに動画は志村のふるさと富士吉田市で彼の死後流されている時報。
夕方5時のチャイムのこの音を聞きに、今なお多くのファンがこの場所を訪れています。
フジフジ富士Q
志村の死により開催の危ぶまれたイベント「フジフジ富士Q」。
フジファブリックと縁の深い15組がゲストボーカルとして2曲ずつ歌唱・演奏するという方式で、2010年7月、無事開催されました。
会場は、富士急ハイランドコニファーフォレスト。
延べ1千万6千人を集めた、フジファブリック史上最大のイベントとなりました。
このイベントの開催は、生前志村が熱望したものでもあります。
志村が音楽に熱中するきっかけともなった奥田民生ほか、名だたるアーティストが集結した伝説的イベントです。
出演者/楽曲
ディスク1