お前らしくないな?
そんな目じゃ勝てるはずがないが
わかるだろ、たしかにこの旅は楽じゃないさ
(楽じゃないな)
お前がお前じゃない?知らねえ
俺はお前しか知らねえ
We gonna be dirty
だから前に進むだけ This way まっすぐ
出典: Black Journy/作詞:たなか 作曲:ケンカイヨシ・たなか
力強い帝統のパート。
2行目の表現は”サイコロの目”と、”瞳”の2つの意味をかけているように感じます。
「そんな虚ろな瞳では、勝利を掴み取ることはできない」そう教えてくれているかのよう。
苦しむ乱数を元気づけ、一緒に歩んでいこうと励ましているようにも感じられます。
どんな時も先を見据えて突き進んでいこうとする、彼の逞しさは心強いことでしょう。
それでもまた日は登る
波打つ水 流れてく星
欠けてく月 そのすべてに
嫉妬してしまう夜があって
踊ればいいって
自分だけが誰にも見えない鎖に繋がれてる
だけど嫌でも夜は明ける
流れた水が光る そっと光る
出典: Black Journy/作詞:たなか 作曲:ケンカイヨシ・たなか
打って変わって印象的な幻太郎のパート。
作家の彼らしい表現が美しく、月夜や水面など、その情景が目に浮かぶようです。
表現しているのは全て自然の流動的で美しいもの。
対照的に彼はしがらみに囚われ、苦しい想いを抱いているのでしょう。
あまりの苦しさから、美しい景色に嫉妬するほどに。
随所から彼の切なく儚い想いが伝わってきます。
支え合って歩む旅路
知らなかった感情が
この胸を満たしていて
隣に笑うお前らが
俺を俺じゃなくさせていた
今はただ この旅をもっと、つづけたいだけ
出典: Black Journy/作詞:たなか 作曲:ケンカイヨシ・たなか
この歌詞からは、3人が支え合って歩んでいこうとする決意が感じ取れます。
そして、過去の自分との対比と、仲間との絆。
この歌詞の中に、それぞれの想いやストーリーがぎゅっと詰まっているような。
温かな気持ちになれるパートです。
歌い出しでは旅について不安を抱えている印象でしたが、こちらでは強い決意に変わっている様子。
5行目の歌詞からもっと能動的に、”一緒に旅を続けたい”という意志を感じます。
それぞれに孤独や不安を抱える中、ようやく信じあえる仲間と出会えたのかもしれません。
最後に
信頼できる仲間の大切さ
『Black Journy』は、その名の通り先の見えない旅路。
その険しい道のりを光を求めて進む3人の、強い絆や意志を感じられる楽曲でした。
孤独や切なさも感じられましたが、最後には団結して前に進む、ポジティブな表現も。
この楽曲を聴いていると、友人や家族の大切さも感じられ、身に染みます。
孤独な気持ちになった時、彼らがそっと背中を押してくれることでしょう。
暗闇の中を進み、その先に明るい未来が待っていると切に願っています。
繋がりを感じられる楽曲『Stella』もおすすめ!
Fling Posseの美しく幻想的な楽曲『Stella』。
メンバーの夢野幻太郎が書いた物語、という設定で奥深く没入感があります。
こちらもおすすめなので、ぜひ聴いてみてください。
ファンの間では、メンバー3人の過去をもとにしているのでは?という考察も。
歌詞を辿っていくと、随所に『Black Journy』との関連性も感じられます。
ヒプノシスマイクで描かれるストーリーと関連付けて考察すると、より味わい深いですよ。
関連する記事をご紹介!
『Stella』を聴いた後は、こちらの記事で考察を巡らせるのはいかがでしょうか。
こちらでは、楽曲の美しいリリックビデオをもとにストーリーを解説。
1つの小説やアニメを見ているかのような壮大な世界観に身を委ねてみてください。