生活の一コマを切り取る天才星野源
「恋」の歌詞を紐解いていく
1番の歌詞から順に見ていこう
営みの
街が暮れたら色めき
風たちは運ぶわ
カラスと人々の群れ
出典: http://j-lyric.net/artist/a0512cf/l03c609.html
夕暮れ時を連想させる歌詞だ。営みの街=昼時に賑わっている街が暮れたら、オレンジに街が色めく(夕暮れがくる)夕方にカラスが鳴き、仕事や学校の終わった人々が帰路に着く、誰もが一度は経験したことがあるだろう帰り道の描写。
意味なんか
ないさ暮らしがあるだけ
ただ腹を空かせて
君の元へ帰るんだ
出典: http://j-lyric.net/artist/a0512cf/l03c609.html
幅広い年代層から支持される歌詞
今やっていること、生きていることに意味なんてなくて、そこにはただ日々の暮らしがあるだけ。それでもただ毎日お腹をすかせて君の待つ家に帰れるだけで幸せなんだ。
家庭を持つ人だけでなく、同棲しているカップル、解釈を広げると家族の待つ家に帰る時の子供についても当てはまる、幅広い層から共感を得ることのできる歌詞だ。
物心ついたらふと
見上げて思うことが
この世にいる誰も
二人から
出典: http://j-lyric.net/artist/a0512cf/l03c609.html
ふと思い出したように大切な人のことを思い出して考えてしまう、そんなことの一度や二度皆さんにもあるのではないだろうか、そんなことを歌っている部分。
ここまでのAメロ部分、情景が思い浮かぶような歌詞をわかりやすく書いている。また、誰もが一度は日々の中で経験したことがある生活の一コマを切り取るのが彼は非常にうまい。
星野源とガッキーでここまで脳内再生されてしまうのだけが悔やまれる、星野源許すまじ。
胸の中にあるもの
いつか見えなくなるもの
それは側にいること
いつも思い出して
君の中にあるもの
距離の中にある鼓動
恋をしたの貴方の
指の混ざり 頬の香り
夫婦を超えてゆけ
出典: http://j-lyric.net/artist/a0512cf/l03c609.html
胸の中にあるもの、いつか見えなくなるもの、とはまさに恋愛感情のことだろう。気づかなくなるではなく、見えなくなると表現しているのは、行動に現れて相手の目に見える愛情表現を表わしているのだろうか。
それ(恋愛感情)はそばにいること、いつも思い出して。気持ちも長いこと一緒にいると薄れて見えなくなるものだが、いつもそばにある感情なんだと言うことを書いているのだろう。
君の中にあるもの(相手の感情)と相手の心臓の鼓動。距離の中にあるとは、お互いの肉体的な隔たりのことだろう、抱きしめた時一つにはなれないが、だからこそ相手の鼓動を感じ取れる。
指の混ざり=手を繋いだ時の指 頬の香り=キスをした時の頬頬の香りという表現は詩的でありながらしっかりと伝わるラインを守っていて、個人的に好きな部分だ、さすがにPOP界の女帝aikoを落とした男なだけはある。
夫婦を超えてゆけという一節は最後に解説していくのでここではカット、2番の歌詞を考えていこう。
恋と愛、夫婦を超えてゆけとは
2番の歌詞を紐解いていこう
みにくいと
秘めた想いは色づき
白鳥は運ぶわ
当たり前を変えながら
出典: http://j-lyric.net/artist/a0512cf/l03c609.html
みにくいと秘めた想い = 嫉妬心、が色づくとはどういうことだろうか。嫉妬はみにくいものとされているが、一般的に嫉妬が全くないというのもそれはそれで問題とされる事が多い。
ここでいう嫉妬は、プラスの方向に働くような嫉妬を指しているのだろう。だいたい嫉妬されるのはめんどくさいだの男友達とは遊ばせろだのいうくせに、嫉妬全くされないのは悲しいとかいうのだから、女心は司法試験と同レベルで難しい。
そこんところ星野源は女心検定一級、免許皆伝だから、芸能界でもモテまくる。本当にこれでガッキーともドラマ共演で何かしらあったら日本各所で舌を噛み切って自殺する男どもが大量生産されるんじゃなかろうか、ていうか僕がまず死んでしまう、頼むぞ星野源ガッキーだけはダメだ。
余談が過ぎたが、そんな嫉妬が二人の今までの当たり前を変えて、より良い関係に変えて行く(色づく)という事を書いているように思える。この部分は、特に逃げ恥を意識した歌詞を書いているような気もするんだけどね。
恋せずにいられないな
似た顔も虚構にも
愛が生まれるのは
一人から
出典: http://j-lyric.net/artist/a0512cf/l03c609.html