「She makes me wonder」について

the engy初期の名曲

「She makes me wonder」が初めて収録されたのは2017年に発表された「the engy 1st EP」でした。

その後、LP盤とストリーミングで発売された「Say it」に再収録されています。

作詞、作曲はボーカルの山路洸至です。

彼は幼い頃からブラックミュージックの中で育ちました。

学生時代はRed Hot Chili PeppersやLinkin Parkが好きだったといいます。

ブルージーセクシーな彼の歌声の中には時おり哀愁や激しさが混じります。

確かにアンソニー・キーディスチェスター・ベニントンの影響が垣間見えるボーカルです。

楽曲では、そんな山路の多面性がいかんなく発揮されています。

引き算の美学で構成されたミドルテンポの心地よい楽曲と、彼のセクシーなボーカルを楽しみましょう。

現在は入手困難……

名曲と名高く、テレビ番組に出演した際にも披露した「She makes me wonder」。

しかし収録されている「1st EP」と「Say it」はどちらも生産終了品です。

現物を手に入れるのは困難です。

どうしても手に入れたいなら、中古を探すかダメ元で大型CDショップに行くしかないようですね。

また、「Say it」はLP盤ですのでレコード再生機器がないと聞けません。

でもご安心を!

各サブスクサイトにてMP3をダウンロードすることは可能です。

YouTubeなどで気に入ったら、ぜひダウンロードしてみてください。

タイトルの意味は?

よく使われるmake me wonder

さて、まずはタイトルのShe makes me wonderというフレーズについてです。

高校で習う使役動詞make A ~(Aを~させる)の文ですね。

ですのでここでは「meをwonderさせる」ということになります。

meは「私を」でwonderは「不思議に思う」ですから、「私を不思議に思わせる」となります。

ただ、これはあくまでも直訳で「make me wonder」というフレーズは慣用的な表現です。

私を惑わせる」とか「私をドキドキさせる」という意味になります。

Maroon 5にも「makes me wonder」という曲がありますね。

洋楽では非常によく使われる表現ですので、覚えておくと便利ですよ。

She makes me wonderとは

タイトルでは主語がついて、She makes me wonderとなっています。

三単現のsです。懐かしいですね。

彼女は僕を惑わせる」とか「彼女は僕をドキドキさせる」となるわけです。

さて、ボーカルの山路はどんな女性に惑わされたりドキドキさせられたりしたのでしょう。

歌詞を紐解いて「she」の人物像を探っていきましょう。

サビその1!

最低限の音数で始まる秀逸な出だし

the engy【She makes me wonder】歌詞を和訳して意味を解釈!彼女はどんな人?の画像

ボーカル山路や周囲が称するように、彼らの音楽は引き算の音楽です。

無駄な音がなく、かつ少なすぎず……計算されつくした彼らの音楽の原型がここにあります。

例えばこの出だしであれば完全に山路のアカペラから入っても良さそうな感じもします。

ですが、2拍目と4拍目に一音ずつバンドの音が入ることで、より孤独感を引き出しています。

彼女の姿を想像しながら部屋に一人ぽつんと座る山路の姿を想像すると、なんだか切ないですね。

sheに恋焦がれる切ない男

I bet she had known that I want her, I want her

出典: She makes me wonder/作詞:山路洸至 作曲:山路洸至