JUJU「さよならの代わりに」

「さよならの代わりに/JUJU」のPVが切なすぎる…!歌詞の意味も徹底解説!【収録情報アリ】の画像

2011年4月6日にリリースされた16thシングル

JUJUは、女性心を歌った繊細さが魅力ですよね。

この16thシングル「さよならの代わりに」にも、もちろんその魅力はあふれているのですが、今までと違ってちょっとアップテンポなんですよね。

今までの世の中の求めるイメージに乗っかるというかJUJUらしい歌を歌い続けてきた彼女ではなく、ちょっと変化球を出してきたなという感じでした。

しっとりと聴かせるわけではなくてサバサバと割り切りたいけれど割り切れにないという雰囲気がでていて胸を締め付けます。

とくにバックに流れる生演奏のシンセがもの悲しさを感じさせますよね。

本人はこの曲のことを「歌謡エレクトロ」と呼んでいるそうです。

ハイトーンボイスを披露したJUJUの「さよならの代わりに」は、NTV系「すっきり!」のテーマソングや、「レコチョク」のCMソングにも起用されました。

このハイトーンボイスは本人でも体を鍛えないと出ないそうで、今までに経験したことないような声色が出せたと語っていました。

両A面曲として、映画「犬とあなたの物語 いぬのえいが」の主題歌となった「願い」が収録されています。

こちらは今までのイメージどおりの楽曲です。

JUJUも犬を飼っていた経験があるようで、レコーディングの時にはその犬のことを想いだし泣きながら歌ったと語っていました。

歌心がこもった「願い」もぜひ聞いてい観てくださいね。

そして3曲目には、槇原敬之の大ヒット楽曲「もう恋なんてしない」のJUJUバージョンが収録されています。

幼いころから大好きだという槇原敬之の歌を、この楽曲を好きになった中学生の頃のフレッシュな気持ちを思い出して歌ったそうですよ!

「さよならの代わりに」の切なすぎるPVに注目。

美容院の彼氏との恋

「さよならの代わりに」のPVは、ある一組のカップルの別れを描いています。

彼氏と別れて気分を変えるために美容院に髪を切りに来た女の子。

しかし、髪を切ってもらうまでの間にずっと彼氏に手入れをしてもらっていた楽しい思い出が、浮かんできます。

2人でいて楽しいことばかりのようで、何が悪いというわけでもないのにうまくいかないこともありますよね。

PVの途中で出てくるのは、「青い鳥」

「青い鳥」はヘンゼルとグレーテルで登場してきた幸せの象徴ともいえます。その青い鳥が2人のもとから飛び去ってしまうのです。

PVで突然の突風や、黒い鳥に追われているところを見ると、2人の人生を邪魔するようなことが起こったのでしょう。

2人で身を切る思いで逃げ惑っても、やはり逃げ切れない現実があり、別れを選んでしまう様子が描かれています。

お互いが愛し合っているのに、別れを選ばなければならなかった2人の最後に、思わず涙が出てしまうような演出になっています。

「さよならの代わりに」の歌詞を解説

もう苦しまないで・・・


もう 言わなくていいよ これ以上
お互い苦しいだけ 分かっているから

ねえ そんな表情(かお)するの 初めて知ったよ
どんな時も あなただけ 見て来たはずなのに

ふたりで いるのに 淋しいね
隣にいても 届かない 想いがあるなら

出典: さよならの代わりに/作詞:小林夏海 作曲:Jeff Miyahara/Yuichi Hayashida

タイトルにも”さよなら”とあるように、この楽曲全部に詰まっているのは”別れ”です。

そして、その別れるために、言わなければいけないことといえば”理由”ではないでしょうか。もっといえば、”言い訳”です。

この曲の主人公であるカップルは、相手のことが嫌いになって別れるわけではありません。

お互いのことを好きなのに、別れを選ぶのです。この辺りはまさに大人の恋愛ですよね。

ずっと好きで、ずっと相手のことを見てきたのに、見たことのない表情だとすれば、この別れがどれほど苦しい決断だったのかということが分かりますよね。

一緒に居ると楽しいことばっかりだったから相手の辛そうな表情なんて見たことがなかったのでしょう。

別れなければならないのに一緒に居るということは、どこか心がつながっていないような気持になるものです。想いが枷になって、胸を締め付けていきます。

”もういいよ”という言葉から、相手をこれ以上苦しめたくないという愛が溢れていることが伝わりますね。

最後の嘘は やさしい嘘がいい
いつもみたいに 微笑って
平気なふりで 出逢った頃のような
笑顔のまま
つないだ手放すから さよならの代わりに
一度だけ抱きしめて さよならの代わりに

出典: さよならの代わりに/作詞:小林夏海 作曲:Jeff Miyahara/Yuichi Hayashida

女性からの願いは、ただひとつです。

最後に嘘をついてほしいということ。

いつものデートの終わりのように、また会えるような別れ方をしてほしいというのです。

女性はこの別れを悲しいものにしたくないから、やせ我慢でも前に進むために、笑顔で別れようと提案するのです。

ここに愛があったことが幸せ

そう 幸せな瞬間(とき)が 多いほど
思い出はこの胸で 深い傷になる

ねえ こんなに確かに 感じるぬくもり
触れることさえ できないね もう明日になれば

どうして 心は 離れるの?
答えが欲しい わけじゃない 二度と会えないなら

出典: さよならの代わりに/作詞:小林夏海 作曲:Jeff Miyahara/Yuichi Hayashida

ずっと一緒に居たい、そう思える相手だからこそ辛い別れになるのです。

ぴったりと寄り添っていた心も、周りの事情や都合で振り回されてしまうことに、女性は切なさを感じていますね。

答えなんていらないのに、理由を聞きたくなるのは、女性の中に納得できない疑問があるからです。

でも、その疑問を突き詰めていけば相手を苦しめることが分かっているから、身を引く道を選んだのです。

最後のキスは かなしいキスでいい
言葉なんて いらない
こんなに愛して そして愛された
それだけでいい

そんなに 切ない 瞳で
迷わせないで 見つめないで
涙が あふれそう
Goodbye Goodbye Goodbye…Don't say
Goodbye Goodbye…言わないで
Goodbye Goodbye Goodbye…まだ
あと少し 今だけは

出典: さよならの代わりに/作詞:小林夏海 作曲:Jeff Miyahara/Yuichi Hayashida