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「夏のビーナス」が描くピュアなラブストーリー

純喫茶で生まれた小さな恋

ここからはMVのストーリーについて触れていきたいと思います。

この曲のテーマは、ずばり切ない夏の片思いです。

MVは阪本奨悟の俳優業が生かされており、主人公の青年を演じています。

舞台はレトロな「純喫茶 夏のビーナス」。

阪本は、メガネをかけてシャツをしっかりズボンにインした青年役です。

おそらく地味で奥手なうだつの上がらない青年、という設定。

顔の良さが隠しきれていないところに、筆者はときめきを隠せませんでした。

この青年はお店を切り盛りしている女性店員に密かな恋心を抱いているようです。

彼女はとても自由奔放な女性。

迷惑な男性客を叩いて追い出したり、キッチンでノリノリで踊ったり……。

青年は注文で声をかけるのがやっとといった様子。

会計でお釣りを渡された青年は一度手を引っ込め、それから思わずぎゅっと彼女の手を握ってしまいます

なんとも甘酸っぱい瞬間です。

MVでは、そこからギターを抱えた阪本がサビを歌い、その横で彼女が笑顔で踊り始めます。

ハッピーエンド……?

曲自体は2人が楽しそうに歌い踊る映像で終わります。

お釣りをきっかけに付き合えたのかな……?

そう思える終わり方です。

しかしMVには続きがあるのです。

映像はお釣りを渡すシーンに戻り、彼女が「なんですか?」と怪訝な顔をしています。

青年はその声で我に返り、慌てて店をあとにします。

つまり2人で楽しく踊っていたシーンは、青年の妄想だったのです。

結局、彼の片思いは片思いのまま終わっちゃうのか……。

少し残念な気持ちになったところで、彼女のアップが映ります。

青年が出ていったドアを見つめながら、嬉しそうにフフッと微笑む彼女

恋のフラグが立ちハッピーエンドを匂わせたところでMVは終わります。

こんな片思いをしてみたい、そう思わせてくれるMVではないでしょうか。

阪本奨悟が紡いだ「夏のビーナス」の世界観

作詞作曲は阪本奨悟

「夏のビーナス」は阪本奨悟が作詞作曲を手がけた楽曲です。

彼が紡いだ夏の切ない恋を、歌詞とともにみていきましょう。

臆病な恋心

高めに結んだ髪も
少し日焼けした笑顔も 眩しすぎて

この想い伝えたい
だけど上手く切り出せない臆病さが
いつも恋の邪魔する

好きな場所 好きな映画 何一つ聞けてないけど
君の心に触れたい 僕の方振り向かせたい

出典: 夏のビーナス/作詞:阪本奨悟 作曲:阪本奨悟

Aメロの歌詞です。

MVがいかに歌詞の物語を忠実に映像化したか分かりますね!

気になる彼女を眺めるばかりの日々

うまく言葉をかけることも出来なくて、会話らしい会話も出来ないのでしょう。

彼女のことを全然知らないのに、惹かれてたまらない。

なんとかして彼女の心に近づきたい。

そんな思いが溢れ出てくる歌詞です。

廊下ですれ違うだけの先輩や、いつも行くコンビニの店員。

そんな見ているだけの恋を経験したことがあるなら、当時のもどかしさが胸をよぎるのではないでしょうか。

夜も眠れなくなる一目惚れの恋

夏のビーナス
出会った瞬間(とき)から この胸のトキメキ溢れて
夏のビーナス
眠れない夜を 重ねては惹かれていくのさ

出典: 夏のビーナス/作詞:阪本奨悟 作曲:阪本奨悟

爽やかなメロディで歌われるサビです。

"出会った瞬間"とあるので、やはりこの恋は一目惚れなのでしょう。

MVの青年の場合、偶然入った喫茶店で彼女に一目惚れしてしまったのです。

皆さん、一目惚れの経験はありますか?

一目惚れの経験がなくとも、片思いの相手は今頃何をしてるかな……?

そんなことを思い浮かべて眠れなくなったことがあるのではないでしょうか。

そんな恋心をとてもストレートな歌詞で伝えているサビです。

ドキリとする歌詞