sumikaの6thシングル「ナイトウォーカー 」
「ナイトウォーカー」の概要
今回歌詞を深読みする楽曲はsumikaの6thシングルである「ナイトウォーカー」です。
「本音/Late Show」に続くシングルとなってます。
6thシングルにはこの楽曲だけでなく「Shake&Shake」という楽曲も入っています。
「ナイトウォーカー」はクラッシックのような音楽で彼女と2人きりの世界を楽しむMVとなっている楽曲です。
「Shake&Shake」は聞くとハッピーになれるような明るさと、童話のような世界観のMVが魅力的な楽曲です。
また、アニメ美少年探偵団のオープニングテーマ曲として採用されました。
「ナイトウォーカー」のMV
先ほどもいいましたが「ナイトウォーカー」のMVはクラッシック音楽のような優しい音から始まります。
カップルだけにピントを合わせ風景はぼかすことによって、2人だけの世界を表現してるのだと思いました。
そしてみんなが静まった夜の道路を2人で手をつないで歩きまわる。
そして街灯の下で花火をするなど若者が好むエモいMVとなっています。
こんな世界は僕と彼女の2人だけなのではないかと思ってしまうようなこの歌詞を読み解いていきます。
彼女の全てが大好きだ
容姿だけでなく君が生み出すもの全てが好き
夜に跳ねた月
君との街歩き
靴音から好きだよ
出典: ナイトウォーカー/作詞:片岡健太 作曲:小川貴之
この曲は作曲者でありsumikaのキーボードを担当している小川貴之が奏でるピアノの優しい音から始まります。
1行目は月が高くまで上がってきているほどの遅い時間であることを比喩した表現だと思います。
実際にMVでも、男性と女性が2人並んで夜道を歩き、電車が止まっている描写もありました。
3行目は彼女自体を褒めるのではなく、彼女が作り出すものが好きだという興味深い歌詞です。
女性の顔や容姿や服などが好きだという男性は多いと思いますが、音が好きだという男性は滅多にいないと思います。
そんなところから彼氏は彼女のことを他の誰よりも愛しているという事が伝わってきました。
そして作詞したボーカル片岡健太の優しい歌声で、韻を踏む歌詞を歌い上げていることによりスッと耳に入ってきます。
夏の深夜のコンビニで2人きり
手持ちの花火付き
硬めのグミを噛み
汗ばむ手を無沙汰に
出典: ナイトウォーカー/作詞:片岡健太 作曲:小川貴之
花火といったら夏なのでこの曲のモチーフは夏の深夜ということが分かってきました。
そして深夜に花火が売っている場所はコンビニだけだと思うので2人でコンビニに買いに行ったことが推測できます。
カップルで深夜のコンビニはドラマや映画に出てくるようなシチュエーションのため憧れを持つ人も多いと思います。
そんな憧れる人が多いシチュエーションを組み入れているところに作詞した片岡健太さんの凄さが隠れていました。
欲しいものはだけだが他のものも買ってしまうコンビニではよくあることも表現されています。
そして3行目は久々に女性と手をつなぐことに緊張していることを表しているのだと思います。
異性と久々に手をつなぐことはどうしても緊張してしまうため、ほとんどの人が共感できるはずです。
プラスチックが意味するものとは
恋とはふらふわと心が躍りとても丈夫なものである
Plastic in the summer night
I wish 解けない
出典: ナイトウォーカー/作詞:片岡健太 作曲:小川貴之
プラスチックは一般的に知られているようにとても軽いため取り扱いやすく、耐水性などもある丈夫なものです。
この軽いという特徴からふわふわと心躍るような恋心を彷彿とさせたかったのだと思います。
また、丈夫なものであるというところからも2人の愛情の強さを表現したのだと思いました。
しかしプラスチックは熱に弱いという特性も持ち合わせています。
熱に「溶けてしまう」つまり別れてしまう。
このことと2行目を掛け合わせて、別れることはないと願うような歌詞となっていました。
さらにMVでも2行目をこぶしをつけて歌い上げているため強い気持ちが表現されているところも必見です。