1ミリ単位 寸分ミス
今日は何だかツイてないな
1回きりの衝動で 君は灰になってった
一見それは簡単でゆるい坂道登るようです
1分間の焦燥で 僕はハイになってった
出典: 嫌になる/作詞:林萌々子 作曲:林萌々子
ここの歌詞は「1」という数字がさまざまな形で使われています。
「1ミリ」というわずかなズレでミスをしてしまうのはツイていないですよね。
1回と1分間はリンクしていて、恋人同士の風景の一部をあらわしているのではないでしょうか。
彼女からすると「君」は「灰」になり、「僕」は1分間で「ハイ」になるという言葉遊びも面白いです。
壊したくなる衝動
見誤る解答 蹴飛ばした日常
色メガネ先生 気分次第だった
出典: 嫌になる/作詞:林萌々子 作曲:林萌々子
答えを間違えたり、それによって日常を壊したくなる衝動を感じることはありますよね。
「色メガネ」は偏ったものの見方をしたり、先入観をもってものを見るという意味があります。
そのような斜に構えた態度で気分にまかせて日々を過ごしていたのかもしれません。
「アイツ」が知らない街
あぁ 嫌になっちゃうな
でもこんなんのたまには悪くはないよな
あぁ 嫌になっちゃうな
もういいや
アイツでさえ 知らない街まで行こう
出典: 嫌になる/作詞:林萌々子 作曲:林萌々子
日々の生活の中でうまくいかないことが重なると、「嫌になっちゃう」ことはあるでしょう。
このようなツイていない日があるからこそ幸せが感じられるという考えから、「悪くはない」と言っているのだと思います。
また、なげいてばかりいても幸せにはならないので、自分を元気づけているのかもしれません。
それでも、やっぱり「嫌になっちゃう」のです。「アイツ」は恋人のことでしょう。
一番大切な人が「知らない街まで行こう」というところから、ヤケになっていることが感じられます。
不戦勝少年
不戦勝少年 許して
手に入れた不安定
意味ない決勝戦 見飽きたナイター
出典: 嫌になる/作詞:林萌々子 作曲:林萌々子
不戦勝は戦わずに勝つことです。「許して」というところから、ただ単に戦わずに逃げたのではないかと思います。
はじめの歌詞が女性の目線でしたが、ここでは男性の目線になっています。
おそらく、彼女と向き合わずに恋愛から逃げ出したのでしょう。それでは、「不安定」な気持ちになりますよね。
そして、ぼんやりと興味もないのに、野球のナイターをながめているのでしょう。
「あの子」も知らない街
あぁ 嫌になっちゃうな
でもこんなんのたまには悪くはないよな
あぁ 嫌になっちゃうな
もういいや
あの子でさえ 知らない街まで行こう
出典: 嫌になる/作詞:林萌々子 作曲:林萌々子
大切なことから逃げていると、それがずっと気になって暗い気持ちになりますよね。
もう一度戦えば良いと思うのですが、「もういいや」と「あの子」でさえ知らない街まで行こうとしています。徹底的に逃げるつもりです。
そんな風に、すべて投げ出したくなるような「嫌になっちゃう」時もありますよね。
まとめ
今回は、Hump Backの『嫌になる』について紹介しました。
この曲は疾走感のあるバンドサウンドと、抽象的なのに不思議と共感できる歌詞が魅力です。何度も聴きたくなるような気持ち良さがありますよね。
そして、やはりバンドと言えばライブだと思います。『嫌になる』がライブで盛り上がっている様子が目に浮かばないでしょうか。
この記事を読んでHump Backに興味を持った方は、ぜひ公式サイトで最新情報もチェックしてみてください。
そして、ライブ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
WELL BUCKET RECORDS所属 Hump Back OFFICIAL WEB SITE Hump Back (ハンプバック) 2009年に高校の軽音楽部より結成された大阪出身の3ピースガールズバンド。
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