じん(自然の敵P)の「失想ワアド」ってどんな曲?

「失想ワアド」は2017年12月29日に公開された、じん(自然の敵P)のVOCALOIDオリジナル楽曲です。

前作からおよそ4年ぶりのリリースとなり、15作目にあたります。

カゲロウプロジェクトのキャラクター「キド(木戸つぼみ)」の幼少時代が描かれていて、鮮明な情景描写でストーリー性の高い内容になっています。

作者である、じん(自然の敵P)について

*VOCALOIDのオリジナル曲を作っているプロデューサーです。

ボカロを活用して曲を作る人のことを「ボカロP」と呼びますが、その中の1人なんですね。まるで小説にも感じられる世界観や頭に残りやすい特徴的なメロディーが魅力的なじん(自然の敵P)さん。

3作目の「カゲロウデイズ」でボカロP初の100万回再生を果たし、一気に人気が爆発しました。後述の『カゲロウプロジェクト』としても有名です。

*VOCALOID・・・ヤマハが開発を担当した音声合成技術及びその応用製品。音符と歌詞を入力することで歌声を出力できる。通称ボカロ

【失想ワアド/じん(自然の敵P)】楽曲の主人公は◯◯?歌詞の意味を徹底解釈!動画あり♪の画像

壮大なストーリー、カゲロウプロジェクト

じん(自然の敵P)の楽曲にはストーリーの繋がりがある作品があり、それらは総称してカゲロウプロジェクトと呼ばれ親しまれています。

構成される主な楽曲は、アルバム「メカクシティデイズ」「メカクシティレコーズ」に収録された計26曲。

プロジェクト名が付く前からコンセプトアルバムとしての構想があったそうで、小説や漫画とのミックスにより壮大な物語となっています。

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「失想ワアド」の主人公は○○!?

キド(木戸つぼみ)について

楽曲「メカクシコード」にて初登場したキャラクターである「キド(木戸つぼみ)」。

カゲロウプロジェクトのほぼ全てに登場する、顔立ちの整った色白美人な少女です。一人称が「俺」なところやボーイッシュなのも特徴的。 

「失想ワアド」はキドちゃんの愛称で親しまれているこの娘の成長を描いた物語として描かれています。

初めての自らの楽曲としてのイメージソングでもあり、テーマである「自分の想いを上手く言えない自分の話」を表現した名曲

キャラクターとはいえ本名が「木戸つぼみ」なのもあって普通の女の子のようで親近感が湧くんです!とってもかわいい!

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切実な想いがあふれた歌詞

ポロっと漏れる本音のような言葉

どこか昔懐かしい匂いも感じる「失想ワアド」。

心からポロっと漏れたような言葉が印象的です。 

感情がぶわぁーっとあふれすぎて言葉が出ないときってありませんか?

ライブなどで心を突き動かされたり、色んな理不尽が巡り巡ったりするとそういう瞬間に出会うことがあるのですが、そんな感覚を「失想ワアド」は歌っているようにも感じます。

タイトルだけを見ると悲しい曲のようにも思えますが、そんな単純ではないのですね。

最初、「失想ワアド」を「想いを失くした言葉」と解釈してしまったのですが、キャッチコピーを見てみると強い想いが込められていました。

失想ワアドについて概要がまとめられています。

【失想ワアド/じん(自然の敵P)】楽曲の主人公は◯◯?歌詞の意味を徹底解釈!動画あり♪の画像

鏡の中から「おはよう、朝だね」
いつも通り 表情は最悪

ぎこちない笑顔も 寝癖も 仕草も
何もかも 嫌になるなぁ

理不尽だな

出典: 失想ワアド/作詞:じん(自然の敵P) 作曲:じん(自然の敵P)

自分のことを認められない主人公。きっとそんな人も少なくないはず。 明るく楽しく元気にいきたいのに上手く笑えない。髪型が決まらない日はテンションがいまいち上がらないように。

でもそんな瞬間も音楽を聞いていたら気持ちが和らいだり優しい気持ちになれたり。