Perfume「宝石の雨」
23rdシングル「TOKYO GIRL」のカップリング曲として収録
「宝石の雨」は、2017年2月15日にリリースされたシングル「TOKYO GIRL」のカップリング曲です。
表題曲の「TOKYO GIRL」は、吉高由里子や大島優子、榮倉奈々が主演したドラマ「東京タラレバ娘」の主題歌にも起用されましたよね。
今回紹介する「宝石の雨」も、「Ora2」のCM曲として起用されました。
TSUTAYAをはじめ、music.jpやレコチョクでは週間ランキング1位を獲得、オリコンやiTunes、Billboard JAPANでは週間ランキング2位を獲得するなど、好調な出だしとなりました。
「宝石の雨」は、Perfumeの中でも「Relaz In The City」や「微かなカオリ」のような明るくとってもかわいい楽曲ですよね。
リリックにはあまり使われない珍しい単語も入った意味深な歌詞が書かれているので、どんな意味があるのか後でチェックしていきましょう!
ハイヒールでこれだけ軽快に踊れるの?!と衝撃の動画がこちら♪
Ora2とPerfumeのコラボCM
Perfumeといえば、ハイヒール!
「宝石の雨」のタイアップ先となる「Ora2」でのCMで披露したのは、さすがPerfumeといえる軽快なダンスです。
飛び跳ねるような振り付けがあり、女性なら感心してしまいますよね。
ハイヒールは足が長く見えるし、女性らしさをアピールしてくれるのですが重心がつま先に集中するため、かなり足に負担をかけてしまうんです。
Perfumeは、今までのダンスでもおそろいのハイヒールを履いて息の合った振り付けを披露していますよね。それは、見た目以上に過酷なものなのです。
コンサートでは歩けなくなることもあるそうで、踊り終わった後にはアスリート並みにアイシングを施しているようです。
また、見た目が揃っている方がいいということでPerfumeの靴は特注ではなく、市販の同じものを購入して履いているんだそうです。
「靴に自分の足を合わせる」ということで、mm単位の補正道具を使っているんだそうですよ。
簡単に踊っているように見えるのですが、そういった影の努力が軽やかなステップを支えているのですね。
ちなみに、どんな振り付けでも基本的には3時間程度で覚えてしまうそうです。さすが、プロフェッショナルですね・・。
「宝石の雨」の歌詞を徹底解釈!
雨で流すのは、人には言えない”涙”
Rainyで綺麗に 精錬の過程に
ほんのマジックみたいなの
Rainyなくらいに 控えめなそれに
宝石の粒を 降らすの
出典: https://twitter.com/PerfumeLyricBot/status/925376878579290112
「宝石の雨」は、Ora2のくちもとBeautyプロジェクトのために書き下ろされた楽曲なので、ところどころに歯磨き粉のCMらしいフレーズが入っていますね。
楽曲はダンスチューンなので、似たようなフレーズが多く、その真意を読み取るのは難しいのですが、細かな言葉に集中して世界観を追求していきましょう。
まず最初に出てくる「Rainy」に注目してみましょう。
大きく言えば「雨」なのですが、「rain」や「raining」ではなく、「rainy」なのはどうしてなのでしょうか。
- rain=雨
- rainig=雨が現在進行形で降り続いている状態
- rainy=雨が降ったりやんだりしている
という違いがあるんです。つまり、雨が何度も繰り返し変化しているということなんですね。
そして歌詞としてはめったに使われない「精錬」という言葉は、「作られた金属から不純物を取り除いて、純度を高めること」という意味のほかに、「よく鍛えられていること」という意味があります。
また、色んな意味が取れる「控えめなそれ」は、何を表現しているのでしょうか。ここで筆者は「それ」=”涙”だと思うのです。
瞳からこぼれる涙は、雨よりも控えめな存在ですし、ずっと泣いているのではなく悲しい出来事にぶつかった時にあふれるものですよね。その状態が”Rainy”と表現されているのではないでしょうか。
そして、雨にあたり悲しみを流すことで磨き上げられて、人としてよりきれいになると歌っているのだと思います。
そして、その悲しみの涙を流してくれる魔法のような”宝石の粒”は、人の優しさだったり小さな喜びではないでしょうか。
辛い時にも、自分の周りに落ちてくるキラキラと輝く幸せの粒。
それはいつも振ってくるものではなく、奇跡のようなものですよね。