主人公の結末

どうしよう? じゃあこうしよう
祈祷しようよ 本能のままに踊りましょう

出典: 御伽の街/作詞: DAOKO・Nariaki Obukuro 作曲: DAOKO・Nariaki Obukuro

黙祷は無言のまま心の中で祈ること。日本では死者に対して捧げることが多いですね。

主人公が黙祷する相手。

それは見切りをつけた御伽の街、つまり現実世界です。

転じて、現実世界を生きた自分自身に黙祷を捧げようと歌っているのです。

続く英語のパートで、理性を捨てて狂ったように踊り続けます。

繰り返される英語のリリックが、永遠に終わることのないダンスを表現しているかのようです。

最後の一行は通常ならばcupではなくglassと書いて乾杯する、のような意味を持ちます。

glassではなくcupである理由があります。

cupが示すものは杯です。杯をかわす=空想の「東京」で生きる誓いをかわす。

または、優勝杯を掲げるように、自分の選択に誇りを持っていることを表しているのかもしれません。

御伽の街はどこにあるのか

日々を生きていて、ふと空想を巡らせることはありませんか。

空を飛んだり、魔法が使えたり。現実ではあり得ない、けれどあり得たらとても楽しい。そんな空想です。

そんな夢の世界を想うことは、主人公にとってつらい現実から逃れられる憩いの一時だったのでしょう。

社会の歯車、そんな言葉があります。

現代社会で生きることは、毎日が機械的で同じことを繰り返す単調なものです。

自分の意志を殺して、淡々と生きるだけの世界。

主人公にとってはそんな現実世界の方がおとぎ話のように狂っていておかしなものに感じられたのですね。

空想の世界こそ自分が生きるべき現実で、現実の世界は不可思議な御伽話の世界。

主人公はそう結論づけました。

現代社会を生きて感じる閉塞感や日々溜まっていくストレスは誰でも感じ得るものでしょう。

いっそすべてやめてしまえたら。そう思う瞬間もあるのではないでしょうか。

現実の世界は、必ずしも全ての人が生きやすい場所ではないのかもしれませんね。

あなたにとっての御伽の街はどちらの世界ですか?

DAOKOの世界にハマる

DAOKOの繊細な声が描く、不思議な世界が魅力的な「御伽の街」。

メジャーデビュー以来、ポップな楽曲が多い彼女のラッパーとしての一面を堪能できる名曲です。

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DAOKOの名を一躍有名にした米津玄師とのコラボレーション曲です。

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ポップ×キュートな曲調と意味深な歌詞のギャップが魅力の一曲。

歌詞に隠された意味は想像を絶するものかもしれません。

ぜひ曲を聴いてその世界を感じてみてください。

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