ゆず『桜木町』という曲ができた理由

ゆずといえば、ストリートミュージシャン出身というのは有名な話です。

インディーズ時代には地元・横浜の伊勢佐木町にある松坂屋前で路上ライブを行っていました。最終路上ライブの際は、台風直撃にもかかわらず、約7,500人のファンが集まったという伝説が残されていて、今でもこの場所はファンの聖地となっているそうです。

そんな地元・横浜で、ゆずの2人が実際に通学や、ストリート時代に待ち合わせ場所として利用していた旧東横線の桜木町駅が、2004年2月に横浜高速鉄道みなとみらい線の開業にともない、廃止されたこと偲んで作成されたのが、この『桜木町』という曲です。

歌詞の中に、ゆずの2人の思い出や、北川悠仁の恋愛の実体験が盛り込まれているという点でも話題になりました。

アレンジを外部発注した初めての楽曲

この曲は、ゆずの音楽プロデューサーであるJUN SKY WALKER(S)のベーシスト・寺岡呼人の提案により、初めてアレンジを外部に発注したゆずの“ターニングポイント”となる楽曲でもあります。

松任谷由実の夫でアレンジャーの松任谷正隆を編曲に迎え、ここから新たな一歩を踏み出します。

「どんなふうにしたい?」と聞いた松任谷が、即興でさらっと弾いたメロディにその場にいたスタッフの誰もが感動し、そのまま採用になったという逸話も残されています。

そしてあの名曲へ

ゆずは、新しいアレンジャーを迎えた勢いをそのままに、次曲、通算21枚目のシングル『栄光の架け橋』を発表します。『桜木町』から『栄光の架け橋』は2か月も経たずに発表され、その勢いが伺えます。

『栄光の架け橋』は、NHKアテネオリンピック中継の公式テーマソングや、緑茶飲料のCMでも起用され、更なる大ヒットとなります。

ゆず「桜木町」北川悠仁の歌詞を検索!動画ランキングと再生回数詳細の画像

気になる動画ランキングと再生回数とは?

ゆずの『桜木町』の公式動画は、動画サイトに存在していなかったので、動画ランキングと再生回数を正確に計ることはできませんでした。

 YouTubeで『桜木町』を検索してみると、視聴回数は276万回超えとなっています。(2017年8月調べ)

他にもライブ映像や、ゆずを真似てギターを弾き語る動画がたくさんでてくることから、多くの人から愛されている楽曲だということがわかります。

『桜木町』のランキング詳細

オリコンランキングでは、ゆずのシングル全47曲中、『桜木町』は15位にランクインされています。

また、JOYSOUNDのカラオケランキングでも12位となっているので、ゆずを代表する人気楽曲の1つと言えるでしょう。

 ミュージックビデオには、ゆずのファンで2015年“なりたい顔”NO.1に選ばれた女優・石原さとみが出演しています。

『桜木町』は、2004年6月2日に発売された、ゆずトリプルA面扱いとなったシングル『桜木町/シュミのハバ/夢の地図』の1曲目に収録されています。

 この他には、2004年9月15日にリリースされたアルバム『1~ONE~』と通算6作目のベストアルバム『Going(2001~2005)』にも収録されています。

ゆず「桜木町」北川悠仁の歌詞を検索!動画ランキングと再生回数詳細の画像
ゆず「桜木町」北川悠仁の歌詞を検索!動画ランキングと再生回数詳細の画像

『桜木町』の歌詞を分析

ここからは、『桜木町』の歌詞を紐解いていきましょう。

『桜木町』の歌詞の中には、通いなれた駅をテーマにした、ゆずの2人の思い出が詰まっています。