フジテレビ系ドラマ「彼女はキレイだった」OP曲
勇気がでる1曲
Awesome City Clubは2013年に旧メンバーのマツザカタクミの呼びかけにより結成されたバンドです。
当初は4人体制でしたが、2014年にサポートメンバーだったPOLINが加入し一時的に5人体制で活動をしていました。
メンバーの脱退があり現在は3人でバンド活動をしているAwesome City Club。
「夏の午後はコバルト」はそのAwesome City Clubがフジテレビの新ドラマのために用意した楽曲です。
ドラマの名前は「彼女はキレイだった」。
2015年に韓国で放映されていたドラマを日本版へリメイクしたものです。
幼いころ容姿が優れていたものの、残念な性格に成長してしまった女子。
それに引き換え幼いころ容姿で劣っていたが成長にしたがいイケメンへと変貌を遂げた男子。
2人の交錯する運命をコミカルに描くいわゆるラブコメドラマです。
「夏の午後はコバルト」はそんなドラマにピッタリとマッチした曲となっています。
勇気の出せない人に1歩足を踏み出させてくれる、そんな勇気をくれる1曲です。
軽やかで爽やかなポップさでドラマに彩りを添える
「夏の午後はコバルト」聞いている人の気分が思わず高まるようなポップな雰囲気が魅力です。
甘く切ないラブコメディがヒットするにはテーマ曲の存在がかかせません。
彼らの多彩なジャンルの音楽をミックスしたスタイルはドラマの世界観に爽やかな彩りを加えてくれます。
「彼女はキレイだった」の主演はSexy Zoneの中島健人。
ヒロインは小芝風花が演じています。
2人の若さ溢れる爽やかな演技との相乗効果により、視聴者の心に響くことでしょう。
幼少期から青年期にかけて成長するとともに逆転をしていく1組の男女。
近づいては離れていくすれ違いの日々がもどかしくも愛しい2人をより強調していきます。
歌詞の中に出てくる「すべてはわたし次第」という言葉が胸の中に響いてやみません。
特別な気配を感じる
しつこい陽射しに打ちのめされる
やけにしつこい 燃える陽射しに
今 打ちのめされそう
出典: 出典:夏の午後はコバルト/作詞:PORIN 作曲:atagi
ストロークを刻むようにリズミカルな鍵盤のイントロが印象的です。
10秒程度のイントロの後軽やかなドラムのフィルと共にatagiの爽やかな歌声で曲がはじまります。
打ちのめされそうなほど暑い陽射しとはどのような陽射しなのでしょうか。
タイトルにも明確に“夏”とあるため7月か8月の猛暑が頭に浮かびます。
打ちのめされそうな状態なので恐らく屋外にいるのではないでしょうか。
シンプルなギターのリフはサーフミュージック的な響きを感じさせます。
そうすると自然と海辺の雰囲気が頭の中に浮かんでくるでしょう。
また通常夏の暑い太陽は“日差し”という漢字を当てます。
わざと“陽射し”という陽気な単語を使うことで身体だけではなく心まで太陽に包まれているようです。
フィクションの街とは
フィクションの街のはざまに
見つけ出した君の気配は特別だ
出典: 出典:夏の午後はコバルト/作詞:PORIN 作曲:atagi
フィクションとは事実ではない物事を作り上げることを指します。
作り上げられた現実、嘘だけど嘘ではない。
空想、虚構、作り話など、良い意味でも悪い意味でも使われる場合があります。
当然ドラマもフィクションに入るため「彼女はキレイだった」の世界を表しているとも考えられます。
そのはざまに特別な気配を感じているということに注目をしてみましょう。
作られた世界の中で特別な気配を感じさせる本物の“君”を見つけ出したという意味にとらえられます。
きっと偽物の中にも本物が存在するということを表現しているのではないでしょうか。
自分を信じていく力
誤魔化しの自分との決別
笑って誤魔化したって 感じる心
信じるままに生きたいの
出典: 出典:夏の午後はコバルト/作詞:PORIN 作曲:atagi
Bメロは紅一点のPORINが伸びやかに歌い上げていきます。
自分で嘘をついたり、誤魔化しをしたりすることを自覚する瞬間は誰にでもありますよね。
嘘とは真実ではないことを指します。
誤魔化すとは真実を隠すことです。
いずれも人を欺く行為ですが、嘘は結果的に嘘になるというケースがあります。
約束していたのに理由があって間に合わなかったり後から意見が変わったりする場合です。
誤魔化すという行為は誤魔化そうと思った場合しかそうした行動はできません。
今誤魔化したな、と感じると自己嫌悪に陥りやすいですよね。
前半の歌詞のおかげで感じるままに素直に生きたいという気持ちがより増幅されて伝わってきます。