「Black Sheep」とは
今回はそんな彼の1stアルバム「diorama」に収録されている「Black Sheep」をピックアップして詳細をお伝えします。
まずは「Black Sheep」の基本情報から!
1stアルバム「diorama」ってどんなアルバム?
米津玄師の1stアルバム「diorama」は2012年5月に発表されたアルバムで、インディーズレーベルである“BALLOOM”から発売されました。
このアルバムはジャケットのイラストも米津玄師本人が手がけ、収録曲のMVアニメも本人が携わっているという、彼の多彩さを堪能できる1枚となっています。
今回取り上げている「Black Sheep」はアルバムの10曲目に収録されています。
全収録曲の情報は次の通りです。
1.街
2.ゴーゴー幽霊船
3.駄菓子屋商売
4.caribou
5.あめふり婦人
6.ディスコバルーン
7.vivi
8.トイパトリオット
9.恋と病熱
10.Black Sheep
11.乾涸びたバスひとつ
12.首なし閑古鳥
13.心像放映
14.抄本
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Diorama
「diorama」収録曲のMVは見られる?
「diorama」に収録されている楽曲には、YouTubeの米津玄師公式チャンネルにアップされているMVがいくつかあります。
中には彼のMV中、大変人気の高い「vivi」や「恋と病熱」などもアップされています。
残念ながら今回ご紹介している「Black Sheep」のMVは存在しないのですが、アルバムそのもののクロスフェード動画はあります!
まだ見たことないという人はぜひこちらをチェックしてみてくださいね♪
闇深い?「Black Sheep」の歌詞が知りたい!
ここからは“結構闇が深い”と言われる「Black Sheep」の歌詞を独自解説と共にご紹介していきます。
ちなみにこの曲、公式の歌詞は日本語で書かれているのですが、ところどころ英語詞になっている部分があります。
ここでは“敢えて”公式の日本語歌詞のみご紹介をしています!実際の楽曲がどんな歌い方をしているかは、ぜひぜひ楽曲を確かめてみてくださいね!
夕暮れの日が差し込む空っぽのワンルーム
素晴らしい一日、 始まる頃には夜に暮れる
過ぎ行く毎日 手を振ることすら忘れたまま
いつか注いだ水が腐っていったんだ
ここは濁った澱 そうだ
何にもありはしないな
出典: https://twitter.com/Hachi_words_bot/status/933783147023499264
この楽曲を聴いていると、筆者には小見出しのような情景が見えてくる気がします。
夕暮れのオレンジ色が差し込む空っぽのワンルーム。狭い部屋の真ん中に置かれた椅子にもたれかかる主人公という図です。
彼は虚ろな瞳で天井を見上げています。太陽は確実に落ちていき、時間は過ぎるのに、彼は椅子に腰かけたまま天井を仰いで動こうとしません。
何だか漠然とした不安というか、絶望感が、この楽曲の根底には流れている気がするのです。
受話器の向こうでは 霞掛かる声が鳴るばかり
何を話しているのかは よくわからなかった
いつの間にか酷く時間が経って
鏡にあなたが映った 「もういいから遊ぼうよ」
楽しいことが待っているさ シャラララ
黒い羊が一匹、二匹、三匹、四匹
黒い羊が五匹、六匹、七匹、八匹
出典: https://twitter.com/miyashiro_w/status/912624200812134400
アルコールに溺れているわけでもないのに、なぜか周囲の人が“何を言っているのかわからない”時ってありませんか。
自分が存在しているようで流されている毎日にいると、自身が何者かわからなくなって、鏡に映った自分自身の姿さえ“他人”のように見えたりして。
ここの歌詞に綴られた“鏡に映ったあなた”というのは、筆者には主人公自身の姿のように思えます。
大きな絶望感の中で、とにかく違う世界(眠った後の世界)に行きたくて、彼は羊を数えだしたのではないでしょうか。