Hilcrhyme(ヒルクライム)
Hilcrhyme(ヒルクライム)とは
Hilcrhyme(ヒルクライム)は、2005年に結成されたヒップホップ・ユニットです。
メンバーは、TOC(トク)とDJ KATSU(ディージェイ・カツ)の2人で、2人ともいつもサングラスをつけているのが特徴です。
2人とも新潟県出身で、地元新潟のTOCがMCをするイベントで出会い、ユニットを結成したそうです。
それからは、地元を中心に活動していましたが、クラブミュージックにも、J-POPにも偏りすぎない独自のスタイルが注目を浴びるようになります。
そして、「もうバイバイ」がオリコンインディーズランキングで4位にランクインし、話題となります。
その後、2009年にシングル「純也と真菜実」でメジャーデビューし、同じ年の2009年9月30日にリリースした、セカンドシングル「春夏秋冬」が大ヒットとなりました。
大ヒット曲「春夏秋冬」について、まずは紹介していきます。
大ヒット曲「春夏秋冬」
もともと、「春夏秋冬」は、TOCが結婚する友人夫妻のために作った曲だそうです。
作詞はTOC、作曲はDJ KATSUです。
「春夏秋冬」は、メロディアスで耳に残るリズムと、つい口ずさんでしまう歌詞が話題となり、発売してすぐに大反響となります。
2009年の8月26日、CD発売の4日前に着うた配信されると、問い合わせが殺到し、たった5日間で、2009年度8月度の「有線問い合わせランキング」の月間1位となりました。
CDが発売されると、オリコンシングル部門で6週連続TOP10入りを果たし、CDセールスはなんと80万枚を突破しました。
音楽配信の総数は700万ダウンロード越えとなり、ミュージックビデオの再生回数は1700万回越え。
そして、「第51回レコード大賞」や「第42回日本有線大賞」など、この年の各新人賞を総ナメにして話題となりました。
まさかの映画化?!
結成から10年を迎えて
2016年7月に、Hilcrhymeの結成10周年記念ライブが、全国の映画館で3Dで公開されました。
「Hilcrhyme 10th Anniversary File ”PARALLEL WORLD ”3D」というタイトルで、札幌、東京、大阪、福岡、そして地元・新潟など全国13都道府県で上映されました。
こちらは、最新のサウンドシステム”ドルビーアトモス”が採用されたことでも話題となり、本物のライブ会場に負けないほどの臨場感と迫力を感じられる、スペシャルライブとなりました。
そして、この「Hilcrhyme 10th Anniversary File ”PARALLEL WORLD ”3D」が上映された翌年の2017年に、Hilcrhymeのヒットソング「春夏秋冬」をタイトルとしたLIVE&DRAMA企画が公開されます。
つまり、Hilcrhymeの音楽とドラマが交じり合う映画が公開されることになったのです。
そのタイトルは『春夏秋冬物語』です。
『春夏秋冬物語』
Hilcrhymeのヒット曲「春夏秋冬」をモチーフとした『春夏秋冬物語』は、2017年4月8日より全国の劇場で公開されることになりました。
映画の主演は、テレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で注目を浴びた葉山奨之(はやま しょうの)。
そして、第7回東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞を受賞した山崎紘菜(やまざき ひろな)の2人が起用されました。
映画では、2016年12月11日に東京ドームシティホールで開催された、Hilcrhymeのツアーファイナル公演が「現在」という時間軸になっています。
そこから、主人公にとって思い出深いHilcrhymeの楽曲にあわせて、主人公達の成長を追い、それぞれの切ないノスタルジックな物語が音楽と映像の両方で表現されています。
切ない恋の行方に注目です。
「春夏秋冬」の歌詞を考える
ここからは、心に染みると評判のHilcrhyme「春夏秋冬」の歌詞について考えていきましょう。
今年の春はどこに行こうか?
今年の夏はどこに行こうか?
春の桜も夏の海も あなたと見たい あなたといたい
今年の秋はどこに行こうか?
今年の冬はどこに行こうか?
秋の紅葉も冬の雪も あなたと見たい あなたといたい
出典: https://www.uta-net.com/song/83580/
春夏秋冬というタイトルの通り、4つの季節すべてで「どこに行こうか?」と彼は彼女に聞いているようです。
彼女の行きたいところへ連れて行ってあげたいという優しさと、全ての季節を一緒に過ごしたいという思いがとてもよく伝わってきますよね。
喧嘩もした傷の数すらも欠かせない ピースの1つ ジグソーパズル
月日経つごとに日々増す思い
「永遠にいてくれ俺の横に」
今、二人は誓うここに忘れない 思い出すまた蝉の鳴く頃に
出典: https://www.uta-net.com/song/83580/
どんなカップルでもそうですが、日々のたわいのない喧嘩は、もう仕方のないことですよね。
喧嘩をしては仲直りをする、これを繰り返して、お互いを理解し、絆を深めていく。そして、彼は彼女についにプロポーズをしたようです。「永遠にいてくれ俺の横に」と。
決して忘れないプロポーズは、蝉の鳴く季節だったんですね。