『神はサイコロを振らない』の名曲「秋明菊」を紹介!

【秋明菊/神はサイコロを振らない】点と線で描かれるのは…?!歌詞を解釈!芸術的なPVの世界の虜に!の画像

『神はサイコロを振らない』は、福岡出身の4人によるロックバンド

『神はサイコロを振らない』は一見すると曲や小説のタイトルのような名前ですが、バンドです。

2016年にYouTubeにアップされた「秋明菊」のPVは、SNSなどで話題を呼びました。

タワーレコード新宿店でデモ音源CDが発売されるなど、インディーズバンドとしては異例の展開に。

今回は『神はサイコロを振らない』の魅力を広めた曲である「秋明菊」について紹介していきます!

「秋明菊」ってどんな花?

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曲名になっている「秋明菊」。読み方は「しゅうめいぎく」です。

いったいどんな花なのでしょうか。

「秋明菊」は実は菊ではない

「秋明菊」という名前だけ見ると、菊の仲間のように思えます。

しかし「秋明菊」は、菊の仲間ではなく、アネモネの仲間だそうです。

秋に咲く花で、小さめのかわいらしい見た目をしています。

花びらに見える部分は萼(がく)という、花びらの外側の部分。

一般的な花では緑色をしている、花びらの下のあたりにあるあの部分です。

花弁を持たない花である「秋明菊」。

なんだか物語のモチーフにもできそうな花ですね。

別れを意味する花言葉

「秋明菊」の花言葉を知っていますか?

「秋明菊」には、「忍耐」「薄れゆく愛」という意味があります。

恋愛の終わりを感じさせる言葉ですね。

『神はサイコロを振らない』の「秋明菊」も、男女の別れを思わせる曲

花言葉から、「秋明菊」というタイトルがぴったりだと考えたのかもしれませんね。

「秋明菊」のPVはまるで芸術作品!

YouTubeに公開されるなり話題となった「秋明菊」のPV

まるで芸術作品のように、美しいPVなんです。

ここでは「秋明菊」のPVで注目してほしいポイントを紹介します。

水面に揺れる色が美しい

「秋明菊」のPVは、インクのようなものが水面にぶわっと広がっていくシーンから始まります。

白い背景に、赤や青のインクが映えます。

そしてだんだんとピントがあって、夜景の中に一人たたずむ女性の姿が映し出されるのです。

こうした演出は全編を通して使われており、幻想的な雰囲気をかもし出しています。

それはまるで揺れ動く恋心を表現しているかのよう。

インクの色もシーンごとに使い分けられていて、歌詞の雰囲気にも合っていますよ。

咲いていく花と枯れていく花

「秋明菊」のPVには、何度も花が登場します。そんな花にも注目!

サビの部分では枯れていく赤いバラの花と、咲いていくオレンジ色の花が。

おそらくオレンジ色の花は「秋明菊」でしょう。

赤いバラの花言葉は「愛情」。今まで続いていた愛を示唆しているのでしょう。

そして「秋明菊」の花言葉は、先ほども紹介したように「薄れていく愛」

ひとつの愛が終わっていく姿を、花を用いて表現していると考えられますね。

また、一瞬ですが白いユリの花も登場します。

白いユリの花言葉は「純潔」

主人公が抱いている純粋な想いを表しているのでしょう。

大きなスケールで描かれる小さな世界