「東京」がテーマとなった曲
「東京」は日本の首都であり、世界的に見ても非常に規模の大きい経済都市です。
今東京に約1370万人の人が住んでいます。単純計算で日本に住む10人に1人は東京に住んでいることになります。
音楽に関しても、東京という街が主流になっています。歌手になるために上京するというのはよく聞く話ですよね。
多くのミュージシャンは、東京に出てくる時の心情や、出てきた時の心情、東京という街や人に対して思うことを歌にしています。
東京という文字がタイトルに入る楽曲はザッと見ても500曲を超えています。
東京という言葉が含まれていなくても、「上・京・物・語」「大都会」など、有名な東京の歌も存在します。
何故、東京を歌にすることが多いのか
先ほど述べたように、日本の人口の10人に1人は東京に住んでいます。
逆に日本の人口の10人中9人は東京外に住んでいます。単純に考えると東京出身で歌手になる人の方が圧倒的に少ないです。
上京するということは、ただの引越しではありません。東京という街では住んでいる人、流行、時間感覚が全く違います。
田舎に住んでいた人にとっては同じ国とは思えないかもしれません。
そのような感情の変化は人生の中でも滅多にある訳ではありません。ミュージシャンであれば誰もがその気持ちを歌にしたくなるはずです!
どんな種類があるのか
これまでに沢山東京に関する歌を聴いてきましたが、思っていたより種類がありました。それは様々な気持ちで上京してくるからでしょう。
東京に対して冷たい街だ、と東京を敵のように歌って見たり、東京に向かう不安を歌ったり、東京に行くことを後悔したり、出会いや別れが歌詞に含まれることが多いみたいです。
back numberだと、東京に向かう電車の窓から景色を眺めながら歌った「電車の窓から」、故郷にいる母に向けて歌われた「手紙」などがあります。
今回紹介させて頂くのは、同じくback numberの楽曲で東京がテーマとなった「東京の夕焼け」です!
back number「東京の夕焼け」
収録アルバムは?
back numberの東京がテーマとなった楽曲「東京の夕焼け」は5thアルバム「シャンデリア」のみに収録されているアルバム楽曲です。
「シャンデリア」はback numberとしてオリコン1位を初めて獲得した、記念すべきアルバムでもあります!
「東京の夕焼け」はメジャーデビューしてから4年以上が経って作られた楽曲です。
back numberのメンバーがどのタイミングで上京してきたのかは分かりませんが、ある程度東京という街に慣れてから作られた楽曲でしょう。
歌詞解説
舐められたくない、という思いが伝わる歌詞
さぁ 改札を出たらもうそこは夢の街
という名の欲望とゆう悪の街
さぁ 進め進めと押し寄せる人の波は
またどこかへ吸い込まれて行く
出典: 東京の夕焼け/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
東京の主要な駅の改札はいつもごった返しています。駅を抜けても人の数は凄まじいですが、大きな建物、ビルが見えるでしょう。
back numberのメンバーは岐阜県出身なので、初めて東京に出てきた時はびっくりしたでしょう。
夢が沢山詰まった街であることは確かですが、その分夢の邪魔になるような、流行や見たことのないものがあるのも都会の特徴でしょう。
東京という街で「早く進め」と言われる訳ではありませんが、人の波は「早く進め」と言わんばかりに各々歩いています。
出勤時間だと、自らの意思で歩いて会社に行くというよりも、吸い込まれて行くという受動的な表現の方があっているかもしれませんね。
ぼんやりしてたらあいつ田舎者だって
バカにされそうだから
見上げないよに 人にぶつからない様に
ゆっくり歩き出した
出典: 東京の夕焼け/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
田舎から初めて都会に出てきた時は、都会=上、田舎=下という先入観を持っているものです。
都会で暮らすことに憧れを持っていて、舐められたくないと思ってしまうのは当然のことかもしれません。
何となくですが、田舎から出てきた人を馬鹿にしている人は東京に出てきた地方出身者のような気がします。
都会暮らしに慣れていると、ビルをまじまじと見上げることも無いでしょうし、人ごみの中をうまく歩いて行くことだって出来るはずです。
生きるために、東京という街に少しずつ馴染もうとしている様子が伺えます。
東京の夕焼けは少しだけ窮屈そうだけど
思っていたよりもずっと 綺麗なオレンジ色なんだね
これから僕もいつかこの場所で 変わって行くのかな
忘れたくないな ここから見えてる全てが
眩しく輝いてる事
出典: 東京の夕焼け/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏