どんなとげとげな日でも 息してれば 明日は来るんだし
出典: beautifulさ/作詞:リンリン 作曲:松隈ケンタ
上に引用したのはサビの1行目の歌詞となっています。
この曲の歌詞の冒頭で絶望していた主人公は、ここではもういません。
良い意味で開き直っているような印象を受けます。
どんなに辛くても、明日は来る。
そんな風に、前を向いて歩けるようになったのでしょう。
消えて無くなろうと考えていた主人公がここでは、未来へ意識を向けていることが分かります。
泣いた後に 咲くその花は so beautiful beautifulさ
出典: beautifulさ/作詞:リンリン 作曲:松隈ケンタ
今まで、気分が落ち込んでしまった時には塞ぎ込んでいた主人公。
しかし、今ではそんな気分の落ち込みもポジティブに捉えられるようになったのでしょう。
そのきっかけはやはり、家を飛び出した際に見つけた希望の光。
そこで主人公は、今までの日々から吹っ切れることができました。
それがきっかけとなって、今生きる日々に美しさを見出すことができるようになったのでしょう。
嫌なことがあった後には、必ず良いことがある。
そんな感情がこの引用部分から伝わってきます。
前を向いて歩く
どんなとげとげの道も 僕らは乗り越えていくんだし
出典: beautifulさ/作詞:リンリン 作曲:松隈ケンタ
どんなに険しい道も、乗り越える。
その覚悟が決まったのでしょう。
そして、それは必ず達成できると確信しているかのようです。
生まれ変わった主人公から頼もしさを感じられる表現となっています。
後ろ向きだったけれど、今では前を向いて進もうとしているのです。
困難裂いて 過去は忘れ 晴れた明日へと 行こうぜ
出典: beautifulさ/作詞:リンリン 作曲:松隈ケンタ
これからも壁にぶつかることがあるかもしれないけれど、それも乗り越えていく。
主人公は、それだけでなく過去に囚われることなく、明日のことを考えていこうとしているのでしょう。
そしてその明日というのが希望に満ちていると信じようとしています。
以前の主人公だったら、そのように思えることはなかったことでしょう。
サビに入り前向きな表現が多くなり、主人公の気持ちの変化が手に取るように分かります。
これは主人公にとっての精神的な成長を表しているといえるのではないでしょうか。
「beautifulさ」2番
これで満足したって 悔いを隠してたんだ
こんなダメな僕 捨て去ってやりたいんだ
出典: beautifulさ/作詞:リンリン 作曲:松隈ケンタ
以前は、現状で既に満足だと自分に言い聞かせていました。
しかし本当は、到底満足などしていなかったのでしょう。
自分の本心を隠して、いつしか自分さえ騙すようになっていった。
しかし、そのままでは駄目だということも分かっていたのでしょう。
どっち付かずなままの自分が嫌だった主人公。
そんな自分を捨てて、更に飛躍していきたいと考えているのでしょう。
だからこそ、過去の優柔不断な自分を、消し去って前進していこうという気持ちがここから伝わってきます。
嫌なことばっかで 記憶に居座る
出典: beautifulさ/作詞:リンリン 作曲:松隈ケンタ
ここは1番と同じ歌詞ですが、詳しく解説していきます。
人間は、嫌なことの方が多く記憶に残るようです。
そんな現象を描いているのでしょう。
今だに過去のことが尾を引いているのかもしれません。
心にはまだ当時のことが引っかかっているのでしょう。
グレーな日々よ そう もうくんな
出典: beautifulさ/作詞:リンリン 作曲:松隈ケンタ
しかし、そんな日常をもう繰り返したくない。
だからこそ、忘れてしまおうと思っているのでしょう。
主人公の葛藤がここに表れています。
いつまでも過去に囚われないように、ここでもそんな過去を払拭しようとしていることが分かる表現です。