未来への想像を膨らませて
素晴らしいこんな未来で
僕らもっとイマジネーション
君と涙コミュニケーション
新しい溢れはじめる想像力で
いつも通りのモチベーションで口を開いて
出典: ハローグッバイ/作詞:Koji Mihara 作曲:Koji Mihasra
1番と同じなようで微妙に異なる2番の歌詞。
1番と2番でまったく同じ歌詞は、「君と涙~」と「いつも通り~」の2カ所だけです。
この2つの歌詞は、聴いている人に特に強く訴えかけたい部分なのでしょう。
逆に1番から変えられているのは「未来」や「イマジネーション」、「溢れはじめる」という歌詞。
2番では冒頭でも君との未来について歌っていましたね。
1番では世界に、2番では未来にスポットを当てているようです。
君と僕との未来。その想像をもっと膨らませていこうよ。
歌われている内容が世界という大きなものから、君との未来という小さなものに変わりました。
しかし、僕にとっては世界も君との未来も、どちらもかけがえのない大切なものなのでしょう。
人は戦わない戦い方を知っている
涙は拭き取ればいい
la la la……
僕ら歌うよ明日のことを
la la la……
涙を拭き取る常識を僕たちは歌い続ける
出典: ハローグッバイ/作詞:Koji Mihara 作曲:Koji Mihasra
「la la la……」からはどこか哀愁を帯びた雰囲気が感じられます。
明日について歌っていても、過去の悲しみはいまも心のどこかに残っている。
素晴らしい世界、素晴らしい未来にも、きっと悲しみは存在しているでしょう。
人は誰も悲しみから逃れることはできません。
だからこそ、悲しみから逃げないで。
流れた涙は拭き取ればいい。
悲しみを乗り越えるよりも、悲しみと共に生きていく。
そんな生き方があってもいいのだと、私たちに教えてくれているようですね。
”生きる”ということ
ハローグッバイ
生きる
出典: ハローグッバイ/作詞:Koji Mihara 作曲:Koji Mihasra
短い歌詞ですが、この曲の核となるような部分です。
まずはタイトルになっている「ハローグッバイ」。
泣いてばかりだった自分にさよならして、新しい自分を迎えにいこう。
だからハローとグッバイ。
もしくは、人生で幾度となく訪れる出会いと別れ。
それを表現したハローとグッバイなのかもしれません。
ハローの先にあるもの。グッバイの先にあるもの。
それらが素晴らしいものであることを願うばかりです。
そして、最も印象的な「生きる」という歌詞。
単純でありながら重みのある言葉です。
「生きろ」でも「生きて」でもなく、「生きる」。
残酷な世界で生きていること。
素晴らしい未来を生きていけること。
私たちはみんな生きている。
どんな世界でも、どんな未来が待っていても、私たちはただ生きている。
そんな「生きる」という当たり前の言葉。
ありふれた励ましの言葉なんかよりもずっと前向きになれる気がしませんか?
戦わない戦い方で生きていこう
ハローグッバイ
戦わない戦い方を僕たちは知っているはずなんです
出典: ハローグッバイ/作詞:Koji Mihara 作曲:Koji Mihasra
サビで歌われる「戦わない戦い方」とは何か?
これはきっと”武器を捨てて言葉を交わそう”という意味ではないかと思います。
世界を変えるのは武器じゃない。
これからの未来に争いなんてなくていい。
人は言葉を持って素晴らしい世界や未来をつくっていける。
言葉を交わすこと。それが「戦わない戦い方」なのではないでしょうか?
そして私たちはこの「戦わない戦い方」をすでに知っています。
今日言葉を交わした誰か。
明日言葉を交わすかもしれない誰か。
そんなふうに誰かと繋がっていくことで、この世界は成り立っています。
人は言葉を持って生きている。
だからこそ私たちは、戦うことなく未来を切り開いていけるのです。
最後に
『ハローグッバイ』は生きることや平和をテーマにした希望の曲です。
世界も未来も自分たちの手で変えていける。
しかもそれは言葉という簡単な方法で。
フレデリックがこの曲を通して伝えたかったこと。
それは、言葉の持つ力についてではないでしょうか?
言葉は人々に武器よりも強く大きな影響を与えることができる。
『ハローグッバイ』には、そんなメッセージが込められているように思います。