「ダンデライオン～遅咲きのたんぽぽ」は松任谷由実から原田知世への提供曲！歌詞の意味を徹底解説！

「ダンデライオン～遅咲きのたんぽぽ」は1983年に松任谷由実が作詞、作曲を手掛け、当時売れっ子だった原田知世の主演する「マクドナルドミュージカルあじながおじさん」の主題歌として提供された楽曲。

このミュージカルは、仕掛け役の角川春樹氏が、「フラッシュダンス」のイメージを背景にプロデュースした作品。

原田知世の女優としての才能を見初めたのは、所属事務所となった角川春樹本人。

14歳の若さでデビューし、最初の作品となった「セーラー服と機関銃」では演技よりも彼女の透明感だけが華の作品だった気がします。

しかし、角川には原田知世が大物になる大きな確信があって、このミュージカルでも一度もダンスの経験がない原田知世をプッシュ。

その彼女が舞台で披露したダンスは好評を博し、角川にとってはそれも予測の範囲だったよう。

作品ごとに成長を遂げる原田知世を、きっと角川は春を告げる清らかで明るいタンポポの花のように見ていたのでしょう。

「ダンデライオン～遅咲きのたんぽぽ」の歌詞は、まるで角川が込めた原田へのメッセージのように聞こえます。

「ダンデライオン～遅咲きのたんぽぽ」はユーミンからの提供曲で、原田知世は1983年7月25日にリリースをしています。

この度、原田知世は35年の感謝を込めてというテーマで、バースデイアルバムをリリースし、「ダンデライオン～遅咲きのたんぽぽ」も収録されています。

全7曲にオリジナルカラオケが収録された35年間の集大成としての全曲リマスタリング作品が詰まったイシュー。

この記念CDは2017年8月に発売されました。CD発売記念と共に、「音楽と私/35周年アニバーサリーツアー」として東京で記念コンサートも開催されたのでした。

夕焼けに小さくなるくせのある歩き方のひとは個性的な彼と理解するべきでしょうか。

もしくは、彼が肩を落として家路へ向かう後ろ姿が、夕日に照らされて小さくなっていく影を表現しているように聞こえます。

ずっと手をふり続けていたいひとなのは、名残惜しいから。

たんぽぽの花は、派手ではないけど必ず春が来れば咲く強さが特徴。

愛はやがて来るには春の訪れと恋の訪れは、冬を超えればやってくると言われている気がします。

皆さんはダンデライオンにどんな印象をお持ちですか？

道端に咲く自然の花。見過ごしてしまいそうな小さな花で、春のほんの短期間しか咲かず、種になってふわふわと飛んでいく。

いつも脇役の様なたんぽぽですが、地にしっかり根を張って、必ず毎年花を咲かせる強い植物。

角川春樹がメッセージとして原田に贈ったと思わざるを得ないのが、この歌詞「今　素敵なレディになる」。

14歳から原田知世を見守り続けて、大輪の花ではないけれど、芯のあるしっかりとした信念を持つ女優の魂をもった原田。

その底力は作品ごとに華を大きく咲かせ、地に根をはって毎年必ず咲き続けてきました。これが女優としての本当の基質。

そんな思いがあったのではないでしょうか？

そして少女の原田知世は、もう立派なレディに成長しているのでした。