あなたの香り あなたの話し方
今も体中に 愛の欠片が残ってるよ
私の願い 私の願いはただ
どうかあなたも何処かで 泣いていますように
出典: unlasting/作詞:LiSA 作曲:草野華余子
今は一人になってしまいましたが、相手の存在は主人公の中で残り続けています。
別れることになったからといって、簡単に忘れられるものでもないのでしょう。
それだけ大切な人で、大きな存在だったということです。
愛が冷めて別れたのではなく、好きでいながら泣く泣く別れるしかなかったのかもしれません。
それか、衝動でケンカ別れしたことを後悔している可能性もあります。
主人公は今悲しみの中にいるわけですが、相手はどうでしょうか。
正しいことは分かりませんが、主人公は願っています。
相手もまた、自分と同じ悲しみを感じていて欲しいと。
ただし「自分が悲しい思いをしているのに、相手が平気なのは許せない」という意味ではないでしょう。
自分のことも愛したままでいて欲しいのではないでしょうか。
愛しているのであれば、心のどこかで悲しみを感じている筈なのです。
あなたのいないこれから
主人公は別れることになったとしても、相手のことを大切に思い続けています。
そして、その人がいなくなってしまったことでできた穴を持て余しているのでしょう。
それでも、主人公は前に進まなければなりません。
果たしてうまくスタートは切れるのでしょうか。
再スタート
いつも新しい一歩は
重くて寂しい
出典: unlasting/作詞:LiSA 作曲:草野華余子
大好きな人と別れ、主人公は一人で改めてスタートを切ります。
というよりも、むしろ切るしかない状況かもしれません。
いつまでもいなくなった相手の思い出を振り返り、ぼんやりしていることはできないのです。
「いつも」というあたり、出会いと別れを何度も繰り返しているのでしょうか。
だから主人公にとってのスタートは悲しくてネガティブなものなのでしょう。
相手がいなくなり、主人公はまた新たな出会いを求めて再び歩き始めるのです。
もう一度あなたに
もし生まれ変わっても
もう一度あなたに出会いたい
出典: unlasting/作詞:LiSA 作曲:草野華余子
再スタートしても、相手のことはどうしても頭に残っています。
少なくとも新しい出会いが訪れるまでは、ずっとそんな調子でしょうね。
ついついもう一度その人に会いたいと考えています。
しかし今世ではもうどうにもならないので、来世にその望みを託しています。
生まれ変わっても会いたいと思うほど好きなのに、よりを戻せないのはなんとも辛いことでしょう。
季節の中に愛を感じる
真夏の日差し 真冬の白い雪
めぐる季節中に 愛の欠片が舞い落ちて
幸せなのに どこかで寂しいのは
あなたよりも大きな 私の愛のせい
出典: unlasting/作詞:LiSA 作曲:草野華余子
相手を忘れられない内は、見るものすべてにいちいち相手の面影を重ねてしまいます。
それが夏であっても冬であっても。
一緒にいた頃の楽しく幸せな思い出が蘇ってくるのでしょう。
ここまでくるとかなり重症というか、完全に立ち直るまで時間がかかりそうです。
相手のことばかり思い出すのは悪いことばかりではありません。
幸せだった記憶を思い起こすのですから、わずかでも今の主人公は幸せでしょう。
「愛の欠片」というのが落ちてくるのは、相手のことがまだ好きであるという証拠。
好きな人を想うのは幸せなはんめん、現在本人とはもう会えないので寂しくもなります。
その愛が大きければ大きいほど、寂しさも比例して大きくなってしまうのですね。
「あなたよりも大きな愛」というのが、愛の大きさを物語っています。
相手が持って行ったもの
好きな人との別れを経て、ただその相手がいなくなっただけではありません。
去っていくのと同時に、主人公の中にあるものを持って行ってしまったようです。
失うものばかりで悲しみの中にいる主人公が抱く本当の願いとは、いったい何なのでしょうか。