君と過ごす日々

嬉しそうな君

嗚呼 気づいたら夕暮れの風
嗚呼 そんなに嬉しそうでどうしたの?

出典: そよ風/作詞:Yusei・Vanessa 作曲:Yusei・Vanessa

多くの人がどこか寂しいような気持ちにさせられる夕方。

次第に暮れていく太陽を見つめていると、これから来る夜のことを考えずにはいられません。

今横にいる大切な人とも、しばらくすれば離れなくてはならない……。

目の前の腕を掴み、つい引き止めてしまいそうになります。

しかし、主人公の横にいる彼女は、なぜか喜んでいる様子

朱色に染まる景色の中で、場違いといえるほどに輝く笑顔を見せています。

そんな彼女の笑顔の理由を、まだ理解することができない主人公。

2人一緒にいられることに、これ以上ない程の喜びを感じている彼女……。

そんな嬉しい事実も、主人公にとっては信じられないままです。

大人になった今も、変わらずに君のことを想う

いつの間にか大人になって
君のことがまだ知りたくて
重ねた想いなら今も消えなくて

出典: そよ風/作詞:Yusei・Vanessa 作曲:Yusei・Vanessa

君と出会ったのは、2人がまだ幼かったころの話です。

「一緒にいたい」から一緒にいる、ただそれだけの単純な理由で同じ時間を過ごしてきた2人。

それがいつしか時間を重ねるうちに、もっと分かり合いたいという「大人」へと近付いてきたのです。

長い間一緒にいても、まだまだ「君」という存在を掴み切れていない主人公。

どうして喜んでいるのか、どうして悲しんでいるのかの全てを知りたいと願うのです。

それでも、積み重ねてきた月日の中で確かなものが1つだけあります。

それは「君への想いの強さ」

日を追うごとに強くなる君への愛情は、昔よりも今の方が確実に強くなっているといえます。

これから理解を深めた結果、その愛がどれほどまでに膨れ上がるのか……。

2人の歩みはまだ、始まったばかりなのです。

思い描く理想の毎日は

もっともっと好きになってほしくて

変なことを言うけど笑ってね
ずっと理想のデートを描いてて

出典: そよ風/作詞:Yusei・Vanessa 作曲:Yusei・Vanessa

長い間一緒にいるからこそ、もはや隣にいるのが当たり前の関係となった2人。

しかし頭の中ではいつでも、彼女のことをドキドキさせてあげたいと願っているのです。

長年連れ添っているうちに、最初の頃に感じていたはずのトキメキは感じなくなっていってしまうもの。

いずれそんな未来が来るのなら、今はせめてたくさんの「大好き」を感じさせてあげたい……。

そう願うと同時に自分自身も、彼女にドキドキする気持ちを忘れたくないと想っているのです。

改めて口にするには恥ずかしいくらいの関係になってしまったけれど、お互いの気持ちに変化はありません。

ならば日頃から「好き」をきちんと言葉にし、愛情を再確認しながら過ごしていきたいものです。

誇れるような彼氏になりたくて

店に入ったらSHISEが流れてて
やっぱあなたの曲はヤバいねって

出典: そよ風/作詞:Yusei・Vanessa 作曲:Yusei・Vanessa

この曲に登場する主人公は、SHISEのメンバーであるYuseiやVanessaそのものであるといえます。

理想として描くデートの中では、SHISEの曲が街で流れているほどの大人気ぶり。

そしてもれなく彼女も、SHISEの曲が大好きなのです。

主人公が歌っている姿が魅力的なのはもちろん、日常で不意に流れてきた音楽がSHISEのものだったなら……。

自分の彼氏が作った楽曲が、世間に認められたような気がしてきますよね。

そして、そんな曲を作ることのできる彼氏と付き合えている自分が、何だか奇跡のようにも思えます

彼女に対して少し背伸びをしていたい、カッコイイところを見せたいと願う主人公の純粋さが伝わってきます。

まるで秋のように深い関係