大好きな曲のベースパートがようやく1曲通して弾けるようになりました。大好きな曲を自分で弾けるって、とってもテンション上がりますよね。
うれしくて思わず何度も何度もかみ締めるように弾き返してみちゃうかもしれませんね。そうなったら次は、リズムを整えていく練習に入っていきましょう。
メトロノームでもリズムマシンでもOK
昔はクラシックピアノやバイオリンの練習につきものだったメトロノーム、これしかありませんでしたが、今の時代は便利になったもので、メトロノームの役割を果たしてくれるツールがいろいろ揃っていますよね。
リズムマシン、シーケンサーなどがあればそれを使ってもいいし、あと最近はスマホでもDTMアプリなどメトロノーム代わりに使えるものがいろいろあります。
どれを使ってもいいので、正確なリズムをクリックしてくれて速さの調整が可能な、ガイド役のツールを準備してください。
クリックに合わせてプレイする
はじめは原曲のスピードよりも遅めからでいいので、まずはクリックに合わせて覚えた曲をプレイしてみてください。
今まで原曲に合わせて弾いていたのだとしたら、この練習ではクリックと自分の音だけになるのでちょっと心細く感じるかもしれませんね。
また、自分のリズムで弾いていたときとは違う窮屈さを感じるところが出てくるかもしれません。好きに弾いていたときは弾けていたけれど、クリックに合わせるとつっかえるようになってしまう部分があったとしたら、そこがリズムの矯正ポイントです。
つっかえるところを中心に、クリックに合わせてスムーズに弾けるよう繰り返し練習しましょう。スムーズに弾けるようになったら、だんだんスピードを上げて原曲より少し速めでも弾けるくらいまで持っていきましょう。
クリックに合わせてしっかり弾けるようになれば、正確なリズム感が身についてきているでしょう。
自分のプレイを録音する
コピーした曲がある程度弾きこなせるようになったら、一度自分のプレイを録音してみることをおすすめします。
ただ原曲に合わせて弾いているときには気づかなかったことが、録音したものを聴き返すことでいろいろと気づくことができます。
録音機材
きれいに録音することが目的ではないので、そんな高性能なレコーダーなどを準備する必要はありません。
音がはっきり聞こえさえすれば機材は何でも構いませんので、ボイスレコーダーやあるいはスマホについているレコーダーのアプリなどがあればそれを使います。
スマホのカメラで動画を撮れば、音と同時にプレイ時の姿勢や弾き方もついでにチェックできるのでおすすめです。
録音した音源をチェックする
録音するときはいつも練習するときと同じように、アンプから音を出してクリックも鳴らして、クリックの音も一緒に録音します。
録音が終ったら早速再生して自分のプレイをチェックしてみましょう。クリックに合わせてジャストで弾いているつもりでいても、微妙にリズムがぶれているとか、音量の粒が揃っていないとか、いろんな気づきがあると思いますので、気づいた点を書きとめてみてください。
録音を聴いて気づいた点を意識して、さらに練習を積み重ねます。練習を積んだらまた録音して、良くなったかどうかチェックしてみて、また気づきがあればその点を意識して練習を積み重ねる。
この繰り返しでだんだんと演奏の質が上がっていくでしょう。
かっこいいフレーズをたくさんコピーして引き出しを増やす
余裕があればぜひチャレンジしてほしい練習について、最後にお伝えしておきます。それは、かっこいいフレーズをたくさんコピーするというものです。
これまで書いてきた、大好きな曲を題材にした練習をしながら、できればこちらも並行してチャレンジしてもらえればと思います。
かっこいいフレーズにいつもアンテナを立てておく
ベースを弾きたいと思って楽器を手に取ったあなたですから、音楽が大好きで普段からいろんな音楽をたくさん聴いているのではないかと思います。
そのときに、できるだけベースパートのプレイに注意して聴くようにしてみてください。そして、かっこよさそうなフレーズがないか、いつもアンテナを立てて探しながら聴いてみてください。
1小節もないくらいの短いフレーズでかまいません。これはいいなと思うようなフレーズが見つかればその場所を覚えておいて、何度も何度も繰り返し聴いて、自分の楽器でもその音を拾ってみます。
耳コピをしないといけないので最初はハードルが高いかもしれませんが、上達してバンドでプレイするようになったらいずれ耳コピは通らないといけない道なので、短めのフレーズから少しでもチャレンジしてみるといいと思います。
たくさんのかっこいいフレーズを見つけて、弾けるようになっていきましょう。