次は調理部・荒町紗耶香
目玉焼きは本物!?
テニス部に負けてなるものかと次にマイクを握るのは調理部の荒町紗耶香。
焼きたての目玉焼きを小林歩乃佳(テニス部)の顔面にクリティカルヒットさせます。
顔面で目玉焼きをダイレクトキャッチしたテニス部は大きく転倒。
しめしめとばかりに体を揺らして歌うのは荒町紗耶香(調理部)です。
桃色のリップでリズミカルに歌を披露します。
ツヤツヤの黒髪はポニーテールの片方寄せによって大人可愛く見せています。
踊るだびに揺れる三角巾がキュートです。
三番手はバレーボール部・福山莉恵
バレーボール部なのに蹴ってる?
調理部の幕切れはあっけなく訪れます。
廊下をダッシュする科学部が帰宅部(ギャル系)に足をかけられます。
宙を豪快にダイブする科学部は白衣を着たままゴロゴロと横に転がります。
アメリカのコメディードラマさながらの演出です。
そんなことは露知らず、荒町紗耶香(調理部)は歌い続けるのです。
調理部のふくらはぎ目がけて激突する篠原ゆり(科学部)。
足払いされたかのように調理部の荒町紗耶香は後ろに転倒します。
倒れる拍子にマイクが左足にひっかり、黄金のマイクは天を舞います。
飴色の床に落ちる寸前でレシーブを決めたのはバレーボール部の福山莉恵。
前髪ぱっつんの黒髪を揺らしながら、「新世界交響楽」を熱唱します。
四番手は科学部・篠原ゆり
知は力なり
バレーボール部・福山莉恵の栄華は長くは続きません。
同じく運動部の小林歩乃佳が横取りしようと武力行使に突入します。
乱闘をよそに愛する黒と白の碁石を片付ける囲碁将棋部。
影では篠原ゆり(科学部)が化学反応によって廊下を煙で満たします。
バレー部は撤退し、テニス部は碁石に足をすべらせます(二回目の転倒)。
そうです。
科学が勝ったのです。
あのアルベルト・アインシュタインもスイスのベルンで喜んでいることでしょう。
栗色ロングヘアのメガネ女子はついに栄光を勝ち取ったのです。
アンニュイな笑顔で歌い続ける科学部の篠原ゆり。
調理部を洗脳したのか、バレーボール部と囲碁将棋部はサランラップの刑に処せられます。
しかし、そこで登場したのが帰宅部(ギャル)の安達もも。
大ジャンプをかまして、学生バッグで篠原ゆり(科学部)に殴りかかります。
態勢を崩した科学部は伝家(でんか)の宝刀を繰り出します。
懐から筒を出すとスポンッとスライムを発射!
いとも簡単に安達もも(帰宅部)がかわすとスライムは後ろにいたテニス部に直撃します。
そしてバレー部のアタックを囲碁板でレシーブするとボールは帰宅部の頭にクリーンヒット!
マイク争奪戦は両者入り乱れての大混戦となりました。
一時休戦
安達もも(帰宅部)が見せた優しさ
床に落ちた金のマイクを拾ったのは荒町紗耶香(調理部)。
ギャル(帰宅部)に睨まれながらも、したたかに歌い上げます。
お互いの健闘を称えるように寄り添うバレーボール部に荒町紗耶香はマイクを手渡します。
やがて、マイクはテニス部から科学部へと受け継がれます。
カメラを無視してセンターに躍り出たのは安達もも(帰宅部)。
”マイクを貸せ”と言わんばかりに手を出します。
手にしたマイクで歌うのかと思ったら、そっと囲碁将棋部にマイクを譲るのです。
感動の瞬間です。
トリは囲碁将棋部・久間田琳加
銀縁眼鏡がトレードマーク
驚きの展開からマイクを受け取った囲碁将棋部の久間田琳加。
銀縁メガネの奥にはとまどいの表情が浮かびます。
ようやく意を決すると三つ編みを揺らし、マイクを手にします。
そして、ゴールデンマイクを握りしめ最高の笑顔で歌いきるのです。
やがて調理部、バレーボール部、科学部、テニス部の列に久間田琳加が加わります。
フィナーレでは、四人がタイミングを合わせて挨拶をします。
自分もみんなと同じメンバーの仲間入りができた証です。
四人が腰をかがめた廊下の先には俳優さながらに安達もも(帰宅部)が手を振ります。
そう、帰宅部は帰る時間なのです。