My Hair is Badの「告白」ってどんな曲?

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「告白」とは?

My Hair is Bad(マイヘアーイズバッド)は日本のスリーピースのロックバンドです。略称はマイヘアと呼ばれています。

「告白」は2016年10月19日に発売された2ndアルバム「woman's」に収録されている楽曲。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Woman%27s

赤裸々な気持ちをシンプルかつ力強い演奏で奏でる曲です。

演奏で特に凝ったことはしていませんが、スリーピースの一体感がよく分かる良曲。

それでは「告白」の世界をみていきましょう。

「告白」の歌詞の世界をチェック

深掘り

一生痛いくらい酷い恋したい
不幸になっちゃうくらい大胆な方に
未来に期待したい なんて撤回だ
今だけでいいんだ
思いっきり飛び込みたい 自由に
銘々 名映画のストーリー
若者はずっと悩んでいた

出典: 告白/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁

痛くて酷い恋をしたいという衝撃的なフレーズで始まります。

自分をいじめたいようですね(笑)。というよりも大きな恋を手に入れるためには傷ついても構わないという気持ちでしょうか。

何れにせよ傷つくことを恐れない性格のようです。強い!

腹のすわった性格で強そうな印象があります。未来よりも今という時間に命をかける意気込みを強く感じますね。

ボーカルの声がやさしいので秘めた闘志という言葉が似合います。

ギターバンドの勢いのある演奏が歌詞の魅力を最大限に引き出しています。

決めたんだ 誰かに合わすのはやめたんだ
現在は最終回 延滞した十代じゃいられない
どうしたいんだ そんなバックグラウンドに興味はない
やるか やらないか
我を裏切れ

出典: 告白/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁

自分がどう見られているのか気になるのが十代。みんなといっしょでいたいような、違っていたいような複雑な年代。

自分の心地良い居場所を求めて周りに合わせて自分を殺してしまうこともありますよね。

でも誰かに合わせていると自分がなくなります。

自分がなくなると息苦しくなって疲れてしまいます……。それって自分の人生なんでしょうか?

そんな気持ちを一気に吐き出していますね。

「現在は最終回」というパワーワードが出てきます。今という時間は二度と戻ってこない大切な時間。

今という現在を最終回だと思って生きることができれば毎日が輝き出します。

毎日を無駄に過ごしてしまった今までの自分を裏切ってでも、毎日を燃焼させてやるという気持ちが爆発しています。

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一万回くらい愛し合いたい

一万回くらい愛し合いたい
不純に 啾啾 終始 逃したブーケ
つまんないくらい簡単な方に行け
単純がいいさ
痛い芝居 大名作のモンスター
心身深沈 死んだダンサー
若者はずっと悩んでいた

出典: 告白/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁

一万回という表現が過剰で美しいです。過剰な感情で愛を表現しています。

また、ここでは若者の悩みを代弁しています。自分も悩んでいることを若者を代表して歌っているということですね。

マイヘアの表現者としての悩みを若者というフィルターを通すことで俯瞰して見ています。

「マイヘアの悩み」=「若者の悩み」。

悩みを俯瞰して見ることで、その悩みがいかに小さいものかということも表現しているのではないでしょうか。

そして、悩んでも答えはいつだってシンプル。「簡単な方に行け」とリスナーの背中を押してくれます。

北北西を過ぎる
高速バスに揺られた イヤホンはなかった
すっと 不安になるんだ
きっと 心配はないさ
ぜったい 終わりは来るんだ

出典: 告白/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁

「不安になる」といいながら「心配ない」とも歌っています。人間の心はいつも揺れ動いています。

何かのきっかけで不安にもなり、何かの拍子で心配が吹き飛ぶこともありますよね。

でも、最終的に不安にはいつか終わりが来ます。不安に苛まれたって一時的だから大丈夫というメッセージを感じます。

しかし、不安があるからこそ頑張れるということもありますから、実は不安は絶対的な悪ではないんですよね。

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最上階 掻き鳴り合え
四拍子 珠玉の私曲と不安なステージ
泣きたいくらい酔いどれの宴会の
夜越えていった
歴代最大写したブローニー
二千年以上経っている今日も
若者はなぜか悩んでいる 明日を見てる

出典: 告白/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁

マイヘアのバンド活動の描写でしょうか。

不安なステージの後の打ち上げ……。本当にバンドでやっていけるのかと悩んだのでしょう。

そんな不安な気持ちの中でバンドを続けてきたマイヘア。

「バンド活動で悩んできたこと」と重なる「いつの時代も続く若者の悩み」。

悩んで悩んで若者は生きています。「どうにかしよう!!」と、もがきながらでも人生を進んでいる情景が浮かびます。