あまり馴染みのない言葉でもある「我逢人」。がほうじん、と読みます。
それでは気になる意味ですが、まずはこの言葉の成り立ちに触れておきましょう。
この言葉は、元は禅語と呼ばれる、禅宗の文献に記された言葉です。
こう言うとなんだか難しそうですが、たとえば誰かと呼吸がぴったり合うことを「阿吽の呼吸」なんて言ったりしますよね?これも禅語です。
話を戻しましょう。
今回タイトルにもなっている「我逢人」ですが、これは「我(わたし)が逢(あ)う人」と書きます。読んで字のごとく、自分自身にとって“出逢い”が何よりも大切であることを示しているのです。
転じて、「人と逢うことを大切に」「人に逢える場を大切に」「人と逢う姿を大切に」という意味になると言われています。類義語だと“一期一会”になるでしょうか。
この楽曲の中でミセスは、出逢いの大切さを歌っているのです。
Progressive
収録曲は以下の通り。
1. 我逢人
2. ナニヲナニヲ
3. CONFLICT
4. アンゼンパイ
5. 日々と君
6. WaLL FloWeR
出典: https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01MR9MML6/ref=dm_ws_sp_ps_dp
歌詞
「嫌いになった人は全部 少しの仕草でもダメになっちゃう。 気づけば嫌い探しです。
そんな私の憂いを綺麗に洗ってください。」
出典: https://www.uta-net.com/song/189713/
傷付くことが増えると、ひとは無意識に弱い心を防衛してしまいます。
嫌われる前に嫌ってしまえば、嫌われる傷や悲しみは少し軽減されるかもしれません。
そんな風に、予防線を張るみたいに、好きだったはずのひとを嫌いになってしまうことってないでしょうか?
あなたはその傷を 癒してくれる人といつか出会って あなたの優しさで
救われるような世界であってほしいな。
出典: https://www.uta-net.com/song/189713/
だけどそれでも、そんな傷付いた心に寄り添うひとと出逢うことで、傷は必ず癒えるから。
だから出逢うことに怯えないでほしい。
そんなメッセージに聞こえます。
例えば出逢いなんて無く、例えばあなたなんて居なく、そしたら そう間違いなく
独りは寂しく悲しいから息を止めるんだろう。
出典: https://www.uta-net.com/song/189713/
ひとと出逢うこともなく、たったひとりだとしたら、きっとひとは死んでしまうから。
寂しさに耐えられないから。
あなたは優しさで 傷を負う日もあるけど笑って でも、あなたの微笑みだけじゃ
救われない世界が心底嫌いになりそうだ。
出典: https://www.uta-net.com/song/189713/
誰かに出逢い、好きになれば、傷付くこともあるでしょう。
そんな傷に耐えて笑う誰かが、ちゃんと幸せになれない世界が悲しいと、ミセスは優しく歌います。
誰かは出会って 誰かは好いて 誰かは嫌って
人は人は 傷を癒して 心撫で合って 人は、人は 笑顔であってほしいな。
出典: https://www.uta-net.com/song/189713/
出逢うことで傷を作ることもあれば、癒されることもある。
だけど、幸せは出逢いの先にあるものだから、だからこそ、出会いの中で笑っていてほしい。
そんな、ピュアな人間賛歌なのです。