ぐるぐる回る感情

”AH・・・”

この曲で、間に何度も入るこのフレーズ。

聞いてみると、まるで螺旋を描くようなメロディーで歌われています。

相手に対する未練への拒否と、自分の中に残る思い出や未練の感情。

そのすべてを振り払いたくて葛藤し、頭の中をぐるぐる回っている。

間奏のさりげないフレーズからも、そんな光景が浮かんでくるようです。

Bメロ

Oh! My love has gone away
Stop messin' with me
I'm movin' on, babe
Oh! Sad things no I don't need
There be no more
Weepin' from me, yeah

出典: IT'S TOO LATE/作詞:渡辺亮 作曲:渡辺亮

”私の愛はもう消え去ってしまったの”

”私にもう関わらないで”

”私はもう進んでいるのよ”

 「messin' 」の部分はいろいろな訳がありますが、「関わる」「干渉する」といった解釈ができます。

「もう私に関わらないで」「私に干渉しないで」ということですね。

私はもう前に進むのだから、干渉しないでという前向きな感情が感じられます。

勢いよく駆け出すイメージ

IT'S TOO LATE(THE BAWDIES)は疾走感あふれる曲!歌詞を和訳して意味を解釈♪の画像

もう1つ難しいのが、「Weepin' from me」の解釈です。

「weep」とは「涙を流す」という意味の単語です。

この曲では「Weepin' from me」という表現がされています。

たとえば「weep from fear」は、「恐怖から涙を流す」という意味になります。

「from」の後ろには涙の理由が来るのです。

「もう泣くのは自分のためだけ」。

つまり「もうあなたのために涙なんか流さないわ」という解釈もできます。

そしてその後は「yeah」という勢いのあるフレーズが続いています。

疾走感のあるメロディーを作るための掛け声となっているのはもちろんですね。

加えて、失恋を振り払うために勢いよく駆け出す光景を表しているように感じられるのです。

2番のAメロ

No sad songs for me
Get away from me
Set me free, babe
Oh! Sad things no I don't need
There be no more
Weepin from me, yeah

出典: IT'S TOO LATE/作詞:渡辺亮 作曲:渡辺亮

"私を自由にして"

 2番では、自由を求める感情を歌っています。

やはり、進みたいという前向きな意思を読み取ることができます。

失恋も、過去の思い出も、恋人からも自由になって新たな自分になりたいのです。

思わず踊りたくなるメロディー

”自由にして”と歌うメロディーは、思わず踊り出したくなりますね。

自由に踊って、嫌なことも悲しいことも全部忘れられるような曲です。

過去を振り払うことも、思い出から自由になるのも、本当は少し悲しいことです。

それでも、明るく前向きに進めるように、そんな思いも感じられるのです。

疾走感のあるメロディーの意味とは?

IT'S TOO LATE(THE BAWDIES)は疾走感あふれる曲!歌詞を和訳して意味を解釈♪の画像

失恋を思い起こさせる歌詞にも関わらず、なぜ疾走感のあるメロディーとなっているのでしょうか。

それは、歌詞の要所から読み取れる「前に進みたい」という感情を表すためではないでしょうか。

1番で歌われている、”私はもう進んでいるのよ”という歌詞

自由になって駆け出す気持ちが、疾走感のあるメロディーにぴったりです。

前向きな気持ちを表現し、後押しするような曲調になっているのです。

「IT'S TOO LATE」に込められた意味とは?

曲のタイトルである「IT'S TOO LATE」は、そのままサビの歌詞として使用されています。

先述した通り、サビからの歌い出しとなっており、強いメッセージ性が感じられます。