たかじんさんの歌詞へのこだわり
歌詞の直しはほとんどなし!
別の曲を作る時には作詞家と約2週間の合宿生活を行って曲を完成させた逸話もあります。
また、秋元康氏とも交流があり、構成作家だった秋元氏の詞に「ダメ出し」をしていたほどです。
でもこの曲の歌詞に至っては、ほとんど「直し」はなかったというのです。
「東京」の作詞を手掛けたのは「残酷な天使のテーゼ」も作詞した及川眠子(おいかわ ねこ)さん。
たかじんさんが及川さんに「東京でもまた頑張りたい」と語ったことがこの歌が生まれるきっかけでした。
そこで及川さんは「『東京』って歌を大阪弁で歌うのはどう?」と提案。
それをたかじんさんが面白がって採用し、作詞もほとんど直さずOKを出したとか。
ただ今でも及川さんは「この歌がたかじんさんが歌いたかった歌か分からない」との思いがあるそうです。
夢のコラボが実現!
たかじんさん復帰コンサートのひと幕
2002年の12月のディナーショー以降、たかじんさんはコンサートを行いませんでした。
ですが2008年8月に大阪城ホールのステージに再び帰ってきます。
そこで披露されたのがかねてから親交のある松山千春さんとコラボでの「東京」!
本当に夢のようなひと時ですね。
会場で観た方がうらやましくなってしまいます。
コンサート恒例の……
たかじんさんが曲中に飲んでいるのはやはりウイスキーの水割りだったのでしょうか。
たかじんさんはコンサート中でもお酒を飲みながらというのがよくありましたので……。
歌も、久し振りのステージで気持ちが入っているのが分かりますね。
「東京」の部分を「大阪」と変えているのはコンサートの恒例。
たかじんさんはこの歌では、コンサートで訪れた土地の名前を入れることにしていたのです。
千春さんもちゃんとたかじんさんに合わせて「大阪」と歌っているのが微笑ましいですね。
コブクロも熱唱!
関西出身のデュオ・コブクロがたかじんさんの歌をカバーしたことがありました。
「大阪恋物語」が選ばれたのは、たかじんさん自身が望んだからです。
たかじんさんは、闘病生活中に「元気になったらこれをやる」というノートを作っていました。
その中に「『大阪恋物語』をコブクロに歌ってほしい」と書かれていたそうです。
その話をたかじんさんのご親族から聞いたコブクロは歌唱することを即決しました。
会場に選んだのは、大阪で2014年に開催された夏フェス「大坂の陣400年音楽祭」。
大トリで登場したコブクロは自身の持ち歌を6曲歌唱したのち、この歌を披露しました。
大阪を愛してやまなかったたかじんさんの曲を披露するのにこれほど適した舞台があったでしょうか。
コブクロのライブで披露するのももちろん良いとは思います。
でもこのフェスは、「大阪を盛り上げよう!」という気持ちで集まった観客ばかりです。
コブクロのお陰でたかじんさんの魂もこのフェスの舞台に立った……そんな風に思いたいです。
偉大なスター・やしきたかじん
「大阪恋物語」は過去を悔いて今も自分を責めてしまう女性のイメージでした。
でもコブクロが歌うとどこか客観性があって懐かしく振り返っている印象です。
同じ曲なのに歌う人によって違うものになる……。歌って本当に不思議ですね。
昭和という時代もありましたが、これからもうこの人のような人は出てこないでしょう。
歌とお酒と大阪と、数多くの女性を愛した偉大なスター。
「The Best」には珠玉の32曲が収録されています。
久し振りにたかじんさんの歌に酔いしれてみませんか……?
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たかじんさんもカバーした昭和の名曲です。
たかじんさんの歌唱音声も聴けますのでチェックしてみてくださいね。
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