心に宿る不安
気づいてたのかも 自分が弱いことなんて
周り見渡すたびになんか怖くなる
出典: 夢のチカラ/作詞:kiichi 作曲:塚田良平
どれだけ懸命に理想を追いかけていても、時には不安に襲われてしまうものです。
自分の能力にはどうしても限界があり、自分だけではどうにもできないことはいくらでも起こりえます。
その時、周りの人間なら要領よく乗り越えているかもしれません。
その実力の差を目の当たりにしてしまえば、自分に自信をなくしてしまいます。
もしかしたらどんなに頑張っても理想の未来は掴めないかもしれません。
自分では未来を変えられないかもしれないという不安を完全に忘れることはできないでしょう。
その不安が吐露されている歌詞だと読み取れます。
自信をなくして
ホントのことは知りたくなくて
1人でずっと閉じこもってた
出典: 夢のチカラ/作詞:kiichi 作曲:塚田良平
周りと自分を比べてしまえば、どうしても実力や今後の伸び代に違いがあることに気づいてしまいます。
そこでもし自分の方が劣っていると感じてしまえば、そこで諦めてしまう人もいるでしょう。
主人公はそうした他人との実力差を知りたくなくて、ふさぎ込んでしまっているようです。
それは一種の自己防衛ともいえるでしょう。
しかしそれでは現状を変えることはできません。
夢を掴みたくても自信をなくして動けないというジレンマを抱えていると読み取れます。
不安をなくしてくれるのは
答えの出せない日々
けど このままじゃ答えも出ない
消えてしまいそうだよ
出典: 夢のチカラ/作詞:kiichi 作曲:塚田良平
ふさぎ込んでしまっても、それでは何も解決しません。
主人公もそのことは分かっているようです。
しかし行動するにしてもどうすればよいのかを見失ってしまっているのでしょう。
自分の未来や夢への希望もなくしてしまいそうなほどの絶望感を抱いていると読み取れます。
仲間の存在
どんなにかっこ悪くても
どこへも逃げたりはしないさ
みんなで手をつないだら冷めた心に奇跡が起きて
熱くなるね 不思議と
変われるよね 僕でも
出典: 夢のチカラ/作詞:kiichi 作曲:塚田良平
他人と比べれば、主人公の努力は不格好で要領の悪いものに見えていたかもしれません。
しかし本来自分の夢を叶える努力は優劣がつくものではないはずです。
例え他人がどう思おうと、自分自身が諦めずに努力し続けることで夢を叶えることができるでしょう。
そして、主人公にはふさぎ込んでしまっていても、そこから立ち直らせてくれてくる仲間がいました。
その仲間とともに手を携えることで、1人ではないということを実感できます。
支えてくれる存在がなければ、ふさぎ込んだまま夢を諦めてしまっていたかもしれません。
繋いだ手から伝わる仲間の思いが、主人公をもう1度奮起させるきっかけになっているようです。
その熱意や思いを糧に、主人公がもう1度歩み出そうとしているように感じられます。
世界を知る
まだ知らない世界が
数えきれないほどあるはずさ
もう止めないで 扉はもう開いてるのさ
出典: 夢のチカラ/作詞:kiichi 作曲:塚田良平
世界には主人公たちが知らない世界はまだまだ広がっています。
その世界の中には、日々何となく生活しているだけでは知り得ない世界もあるはずです。
自分から行動しなければ知ることができないことでも、知ればそれは自分の糧になります。
主人公たちは、今は知らない世界のこともどんどん知っていこうとしているようです。
それによって得た知識や経験は、自分たちの夢を叶えることにも繋がるでしょう。
その探求心は自分以外の誰にも止めることはできないものです。
そして自分自身さえも止めることをせずに行動していこうとしているのでしょう。
自分で行動すると決めたなら、あとはひたすら夢に向かって進むだけです。
それを阻むものは何もなく、理想の未来への扉も開かれているのだと読み取れます。