90年代テイストR&Bも乗りこなす
SALUは以前から積極的にボーダーレスなコラボを経験しています。
スタイルに共鳴できればジャンルは問わない。
そういう姿勢がSHOKICHIの共感を生んだのでしょうね。
そんなSALUの音楽に対する真摯な姿勢が端緒に出ているのが向井太一とのコラボです。
90年代テイストのトラックとメロディーが印象的な「空 feat.SALU」。
この曲は向井さんのパートだけでも成立するほど洗練されています。
しかしSALUのラップが入ることでよりエモーショナルな感情を表現できたのです。
カメラワークが素晴らしいMVのディレクターはBABEL LABEL所属の山口健人さん。
SALUの「夜に失くす feat.ゆるふわギャング」のMVも手掛けた敏腕アーティストです。
前向きな向井さんと苦悩するSALUの内面を昼と夜・晴れと雨の対比で見事に表現しています。
山口さんが撮影したSALUのPVも是非ご覧ください。
清水翔太とSALUのオトナのラップ
メジャーでの活動の中で様々な苦悩を体験してきた清水翔太。
彼も自分の1番コアな作品を作ろうと思った時に浮かんだのがSALUだと言います。
「アーティストの孤独」をテーマに描いた「alone feat.SALU」。
誰よりも強いヒップホップ愛を持ちながらビジネスとしてそれを表現できない苦悩。
この曲は清水翔太のもっともナチュラルな部分を切り取った作品です。
同じくトイズファクトリーを離れた後孤独な活動を余儀なくされたSALU。
彼も「誰も理解できない」孤独を抱えていたそうです。
清水翔太はずっとSALUに依頼したくて堪らなかったと語りました。
ようやく自身の納得の行くスタイルに辿り着いたとき。
隣にいたのはSALUという同じ「孤独」を抱えたアーティストだったのです。
SKY-HIとは盟友
ライムスターの宇多丸に「日本1のフリースタイラー」と言わしめたラッパーAAAの日高光啓ことSKY-HI。
彼が「今1番格好いいヒップホップをやりたい」と思ったときも隣にいたのはSALUでした。
レーベル非公認でフリースタイルバトルで磨いたスキルは相当のものです。
2人がガッツリとタッグを組んだアルバム「Say Hello to My Minions」。
元々仲良しだった2人の意外な初共演作にして最高傑作です。
普段のスタイルと違い闘志をむき出しにしたSALUのラップはここでしか聴けません。
アルバムなど作るつもりもなく軽い気持ちでスタジオ入りした2人。
数回のセッションでアルバム規模まで膨れ上がってしまったそうです。
まさに神に選ばれし盟友といったところですね。
最後に
SALUとEXILE SHOKICHIという意外な組み合わせが話題となっている「Good Vibes Only」。
SHOKICHIの柔軟な発想とSALUの天性の才能が合わさった結果だったのですね。
SALUの今後の活動も含め「KOMA DOGG」レーベルの動向に注視してゆきましょう。
ここまで読んでいただきSALUに興味を持った方はこちらもご覧ください。
【alone feat.SALU/清水翔太】MVのギミックに心震える…最後まで必見!歌詞の意味を解説 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
「alone feat.SALU」は、2018年6月27日に発売した清水翔太のアルバム「WHITE」に収録されています。天才ラッパーと名高いSALUとフィーチャリングしたことで話題になった曲は、サプライズなギミックが光るMVと切ない歌詞が魅力的。こちらではそれらについて解説してみます。