泣きたくても泣けないでいる人たちへ

【ハンブレッダーズ/CRYING BABY】歌詞の意味を解説!泣いている恋人を励ます歌詞にCRY…!の画像

大切な人を励ます曲『CRYING BABY』。

ハンブレッダーズの2ndアルバム『イマジナリー・ノンフィクション』に収録されています。

傷ついた心を優しく癒す。

あたたかな言葉たちが体の内側をぬくもりで満たしてくれます。

どうか涙を隠さないで。

平気なフリをして、笑顔をつくったりしないで。

泣きたいときは、思い切り泣いていい。

この曲はきっと、泣きたくても泣けないでいる人たちのために作られた曲なのでしょう。

頑張ることに疲れてしまったら、ぜひ『CRYING BABY』を聴いて、心を休ませてあげてください。

ありふれた日常が大切

MVの主人公は受験生と思われる少年。

同じく受験生らしき少女に対して見え隠れする少年の恋心が微笑ましいですね。

そして忘れてはいけないのが、少年を陰ながら支える家族の存在。

どんなときも人は一人じゃない。

そのことに気づかされます。

受験、恋、家族、そんな出会いや繋がりが、少年をこれからどう成長させていくのか。

少年のその後が気になるMVでもあります。

そして、このありふれた日常を大切にしているところが、『CRYING BABY』の歌詞とよく合っていますね。

優しい言葉に涙...

最初から最後まで優しさに満ちた『CRYING BABY』の歌詞

冒頭の歌詞を聴いただけで、思わず泣いてしまうかもしれません。

傷ついて涙を流すことは間違いじゃない。

そう思えることができたなら、きっと今よりも少しだけ強くなることができるでしょう。

月明かりに照らされる

まるで 0 ダメージみたいな顔でやり過ごして
心は未曾有の大洪水
月明かりが今日も 土足で部屋に上がり込んで
ひとりぼっちにしてくれないよね

出典: CRYING BABY/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ

ここの歌詞には、共感した人も多いことでしょう。

本当は傷ついているのに、つい何でもないようなフリをしてしまう。

そういった強がりは人を孤独にします。

でも、ひとりになっても自然の光だけは、誰にでも平等に射しこむ。

ひとりぼっちの部屋を月明かりが柔らかく照らしている様子。

それを「土足で~」と表現しているところにセンスを感じます。

決して消えることのない光。

その光に、孤独でもひとりではないことを教えられました。

でも、ひとりではなくなっても、寂しさはなかなか消えてくれるものではありませんね。

傷ついたときは泣いていい

優しさのせいで君は傷付いて
「間違ってしまったのはわたしだ」と世界の肩を持つけど

出典: CRYING BABY/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ

優しさが常に人を助けるとは限りません。

気を遣われた。孤独を見透かされた。

そういった他人の配慮に、逆に傷ついてしまうこともあるでしょう。

でも、相手は自分のためにしてくれたんだから、傷ついたのは結局自分のせい。

そんなふうに、また自分を責めたりしていませんか?

人の気持ちが分かるからこそ、安易に他人のせいにできない。

そういった自分の優しさも、また自分を傷つける。

傷ついたことを自分のせいにする必要なんて本当はどこにもありません。

傷ついたときは、悲しみのまま泣いていい。

自分が抱えている悲しみや苦しみを、否定できる人なんていないのだから。

「世界の肩を持つけど」という言い方には、そういった想いが込められているように思います。

強がらないで

サビでは「君」をどんなに大切に思っているかが歌われています。

自分を大切にしてくれる人がいる。

自分が傷つくことで、同じように傷つく人がいる。

そう思ったら、もっと自分に優しくしようという気持ちになりませんか?

自分を愛してくれる人の存在