ユニコーン

広島県で結成され1987年にデビューした奥田民生ら5人組ロックバンドです。

メンバーは、奥田民生(ギター、ボーカル)、手嶋いさむ(ギター、ボーカル)、EBI(ベース、ボーカル)、阿部義晴(キーボード、ギター、ボーカル)、川西幸一(ドラムス、ボーカル)の5人組で広島県出身のバンドです。

1986年に広島で結成され、1987年にアルバム『BOOM』でデビュしました。

3rdアルバム『服部』や1stシングル「大迷惑」がヒットし、TVなどにも出演する人気者になります。

1993年9月に解散し、メンバーはそれぞれ各自の音楽活動を行いますが、2009年に再始動を発表します。

再結成後、ドラマーの川西幸一の生誕50年を祝って開かれた『KK50』というイベントでは、祝祭的にユニコーンの名曲「ヒゲとボイン」が演奏され、その映像がYouTubeにアップされています。

YouTubeでユニコーン「ヒゲとボイン」をcheck!

1991年にユニコーンの7枚目のシングルとして発表されたこの曲。

曲名の由来は小島功の漫画「ヒゲとボイン」からだそうです。

では、この曲が何を伝えているのか、歌詞をみてみましょう。

ヒゲとボイン【ユニコーン】を披露した『KK50』とは?歌詞の意味が深い!アルバム&コード情報あり♪の画像

「ヒゲとボイン」の歌詞を読む

「ヒゲとボイン」には会社で働く若い人間の苦悩がコミカルに描かれています。

僕のデスクのとなりの、痩せてるくせにボインは
花見の時にキスしてそれから何もない
そんな彼女の口ぐせは「あなたはいつも仕事でしょ?」

出典: https://twitter.com/Take_Tsugu_roh/status/742383906796621824

"ボイン"が象徴するのは女性のことですね。

まだ結婚していなかったら、女性とつきあいたい。

これは誰もが思うことです。 そして、できるだけ"ボイン"がいいのかもしれません。

これは好みによりますけれど。

でも、そういう好意をよせる相手に"あなたはどうせ仕事でしょ"とあしらわれてしまいます。

社長は若いくせしてヒゲなんか生やしちゃって
「君を見てると昔の僕を見るようだ
女に現を抜かすと 私のようになれないよ」
考えてるさ とぼけてはいるけれど

出典: https://twitter.com/U_neko/status/830920820469886976

この"ボイン"に対して、社長の存在が"ヒゲ"を象徴として歌われています。

"女にうつつを抜かすと 私のようになれないよ"と言い、もっと働けと言ってきます。

アメリカ帰りで独身 なんだそのえらそなヒゲ
僕の見てる目の前でボインに手を出した
何かがおかしい何かが あなたのようになりたいが
会社とは何だ人生とは何だ

出典: https://twitter.com/yurun_ekmm/status/931503485425557505

この歌では、社長が結局、"ヒゲ"も"ボイン"も手にしてしまう。

それに対して、僕は"ボイン"のことばかり考えてしまう。

こういう働いている一般の人の悩みをうまく捉えて歌にしているわけです。

ああ 僕は今 世界一の悩める人さ
ああ 男には 辛くて長い二つの道が
ああ 永遠に 僕を迷わす ヒゲとボ
インが
夜空に浮かぶ

出典: https://twitter.com/kouya0808/status/748366248812122112

"男にはつらくて長い二つの道が"あると歌っています。

社長のようになるために一生懸命働くのか、それとも"ボイン"を手にするために女性に手を出すのか?

この歌はそういう若い男性の悩みをうまく二つの道と表現しています。

でも社長はその二つともを手にしようとしている。

これは腹がたちますよね。

そして僕は、想像上の世界で"ヒゲ"と"ボイン"について考え続けているだけなのです。

青年の悩みをうまく捉えているこの歌。

コミカルでもあります。

でも実際、"ヒゲ"か"ボイン"か? 選択を迫られるとどうしたらいいのでしょうね?

"ヒゲ"と"ボイン"は選択しなければならないのか?

こう"ヒゲ"か"ボイン"かと選択を迫られるととても難しい思いがします。

賢い人ははやく社長になって奥さんを手にしようと思うのかもしれません。

あるいは女性にばかり手を出している人もいるでしょう。

仕事ばかりという人もいるのでしょうね。

でも結局、愛する人と生きていくにはお金は稼がなければならないし、愛の成就があっても苦悩は続きます。

お金も異性も手にしたい。

なんかうまい方法がないか?

みんなそういうことを考えているのかもしれませんね。

この問いに対しては、がんばれとしか言えません。

僕もがんばります。

ある人が筆者に対して若い頃、「同時進行で行こう」と言っていたことだけはお伝えしますね。

この少子化の時代にあっては、選択せずに"同時進行"が答えかもしれません。

コード譜