注目を集めるback munberの歌詞

ここ最近の躍進ぶりも目覚ましい3ピースバンドback number

30代半ばのこわもての(男前だけど)男性達が奏でる音楽は、10代や20代の若い世代に高い人気を誇っています。

奇をてらったような個性を前面に押し出すようなアーティストが多い現在、毒気を抜かれるかのようなそのシンプルなたたずまいやストレートな音楽は、かえって新鮮に感じさせますね。

ギターベースドラムと、バンド構成そのものもいたってシンプル。

デジタルサウンドももちろん使用されてはいますが、あくまでも補助的なものであり、心地よい歪みのギターサウンドが持ち味のback numberは、その歌詞の世界が特に注目されています。


作詞作曲は清水依与吏

back numberの作詞作曲は、すべてギターヴォーカルの清水依与吏が手掛けています。

その歌詞は、恋愛について描かれているものが多く、繊細なその心理描写には定評があります。

しかも失恋や片思いについて歌ったものがほとんどといってもいいほどの比重を占めており、さらに男性目線のものと、女性目線のものが存在します。

彼は男性なので、男性目線のものが共感を呼ぶのは予想できますが、彼の本領発揮は女性目線の歌詞

まるで女性が書いたかのような、ドキッとさせられるものが多く、まるで女心を知り尽くしているかのようです。

これは、清水依与吏の最高の強みでしょう。

back numberには、女性のファンが多くいるのも納得です。

「いつか忘れてしまっても」の収録アルバムは?

1stフルアルバム『あとのまつり』収録

今回紹介する曲「いつか忘れてしまっても」は、2010年にリリースされたback numberの記念すべき1stフルアルバム『あとのまつり』の最後に収録されています。

このアルバムは、2011年にシングル「はなびら」でメジャーデビューする前にインディーズシーンにて発表されました。

ちなみにインディーズシーンにおけるデビュー作は、今作より約1年4ヶ月前にリリースされたミニアルバム『逃した魚』です。

『あとのまつり』には12曲が収録され、全曲を通して彼ららしい軽快なバンドサウンドが心地いいアルバムとなっています。

まだ今のように大人気になる前にリリースされたものですが、一番の名盤というファンも多くいるようですね。

PVはある?

この「いつか忘れてしまっても」のPVは、残念ながら作成されていないようです。

まだインディーズの作品ですし、無理はないのかもしれませんが、ストーリー性のある切ない歌詞だけに、PVがあればどんな風になったのか、とても気になりますね。

このアルバムの中で唯一PVが制作されているのは、アルバムのトップを飾る「stay with me」1曲のみです。

ですがこの曲のPVも、現在YouTubeなどの動画サイトでは見れない状態になっています。

ここでは、ファン作成のイメージ映像を参考にご紹介しますね。

歌詞付きなので、カラオケの練習にもいいかもしれません。

「いつか忘れてしまっても」の歌詞の世界

ここからは、切ないと評判の「いつか忘れてしまっても」の歌詞を見ていきましょう。

ストーリー性のある内容と、特にラストに注目です。

いつか忘れてしまってもいいから 君が一度でも心から
「忘れたくないの」と思えるような そんな思い出に僕はなりたいのさ

出典: いつか忘れてしまっても/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

どんな恋でも、どんな思い出も、時が経てばいつかは忘れていくもの。

人の想いってそんなものだし、それが時の流れというものでもあるのでしょう。

それでも、この一瞬だけは一生大事に覚えていたい。

変わっていく街並み

二人朝になるまで車を停めてキスをしてた駐車場に
知らないうちにビルが建っています 繋がりがひとつまたひとつ

ずっと消えない傷跡の付け方ばかり探してたけど
今はちょっと違う 丸くなったねなんて君に笑われそうだけど

出典: いつか忘れてしまっても/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

二人が一緒に過ごした街並みも、時が流れて少しずつ変化していきます。

思い出の場所も変わってしまい、まるで”君”と”僕”を繋ぐものが失われていくようです。

いつまでも無くならないもの、失われないものばかりを求めてきたけれど、ちょっと大人になったのでしょうか。

今では、そこに固執することはありません。

君と見た街の景色がいつしか 全部変わってしまっても
「確かに君と僕はここにいた」って 笑えるような男に僕はなりたいのさ

街を歩く二人が羨ましく見えるけれど あの人達も
二人しか知らない問題と 二人も知らない問題を
抱えながら 歩いてるんだ

出典: いつか忘れてしまっても/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏